オフ・ブロードウェイ・ミュージカル「テン・ミリオン・マイルズ」製作発表会見に岡田浩暉、貴城けいが登壇

 

オフ・ブロードウェイで上演された注目作が、日本初上演!

岡田浩暉、貴城けいら4人だけのミュージカル

会見でミュージカルナンバーを初披露!!

824日(土)から91日(日)まで、新国立劇場 小劇場にて、オフ・ブロードウェイ・ミュージカル「テン・ミリオン・マイルズ」を上演する。「テン・ミリオン・マイルズ」は『春のめざめ』を贈り出したアトランティック・シアター・カンパニーの第二弾作品として、楽曲はフォーク・カントリー畑のシンガーソングライターパティ・グリフィンが手掛け、2007年にオフ・ブロードウェイで上演され、主人公・デュエイン役のマシュー・モリソンはドラマディスクアワードにノミネートされた。

 

本邦初演となる今回は、そのマシュー・モリソンが演じたデュエイン役は、日本ミュージカル界の実力派・岡田浩暉が、デュエインと共に旅をするヒロインのモリー役は、貴城けいが演じ。さらに、デュエインとモリーが旅先で出会う人々は、戸井勝海土居裕子が一人で複数役を演じ たった4人だけで織り成す繊細なロード・ミュージカル乞うご期待

30日(火)に行われた製作発表には一般のお客様もご招待し、劇中で歌われる楽曲をひと足先に披露した !

 

製作発表コメント

 

岡田浩暉

『テン・ミリオン・マイルズ』は元々オフ・ブロードウェイ作品なのですが、ワシントンポストに劇評が出た時に“「テン・ミリオン・マイルズ」はミュージカルに新たな一歩をもたらす試みだ”と評価されたそうです。まだ稽古が始まって間もないですけど、徐々にその理由が分かってきました。このミュージカルは、派手でも、大きな事件を取り上げている訳でもないんですけど、登場人物の心に起こった大きな喜びや悲しみを丁寧に取り扱っているとても面白い作品です。演じるにあたって、人の複雑な感情をいかにリアルに表現できるのかが勝負どころだと思っています。今回は出演者も4人だけで、まさに運命共同体ですよ。僕がミュージカル界で一番ダンディな俳優だと思っている戸井さんに、たくさんの賞を取ってきた土居さん、そして宝塚でトップをはってきた貴城さん。こんな素敵な人たちと共演出来るのは本当にありがたいです。

 

貴城けい

私が演じるモリーは過去も現在も様々な問題を抱えています。その心の闇がデュエインと通じていると思います。日常でありながらも、自分には経験がない事がこの旅の中に出てきます。ごく普通に身のまわりにある出来事もモリー本人にとってとても大きな問題です。その問題にモリーとしてどう向き合っていくか、やり甲斐を感じています。こんなに少人数のミュージカルに挑戦するのは今回が初めてで、台本を読んでも読んでも出番がまわってきてびっくりしました。パティ・グリフィンの曲はお稽古が始まる前に岡田さんに「M14時間やってるけど出来ないんだけどどう?」と聞かれて、「2時間くらいやってるけど8小節もいかない…」という話をしていた程難しいんです。どうなるか心配でしたが、最近はだんだん身体に入ってきています。モリーとして、台本に書かれていない細かい心の動きまでお客様に伝えて、モリーの人生を感じてもらえるよう頑張ります。

 

戸井勝海

諸々演じていますが(笑)、デュエインとモリーが旅をして行く中で出会う人たちで、どの役も彼らが成長するきっかけとなるのでしっかり考えて演じなくちゃいけないんです。僕が演じる6役と土居さんが演じる6役は色が違っていて、どうしてこの役が僕に回ってきたのかなど考えながら稽古しています。最初に登場する時の役がとてもぶっ飛んだ役で、読み合わせの時から既に貴城さんから冷たい目で見られてしまっているので、本番では舞台上だけでなく客席からも浮かないように気をつけます(笑)。過去にも3人や4人だけの舞台に出たことがあるんですけど、キャスト皆がだんだん同志みたいになっていくんですよね。今回は皆さん、「僕がダメになっても大丈夫」というような安心感をくれる同志です。ミュージカルで「こんなに読み合わせをしたことがない」というくらい話し合いながら稽古を進めていて、忘れられない作品になりそうです。

 

土居裕子

複数の役を演じるのですが、私の役は物語の軸に絡んでいくものが多く、どうしてデュエインやモリーがこうなったのかを表したりする役割です。他のキャラクターに影響を与えたり導いていくような役は初めてですが、すごく楽しんでいます。自分の人生を振り返ってみると、ターニングポイントと言えるところには必ず影響を与えてくれる人がいるんですよね。この間、演出の北澤さんと「一人の人が6役を演じるってどういう意味があるんだろうね」と話をしていた時、「人生の分岐点に現れたその人達は実は同じ魂を持った人なんじゃないかな」という話になったりもしました。そんなことを考えながら、まるでストレートプレイの本読みのように皆で行間を読みこむ作業を繰り返し、試行錯誤しています。パティ・グリフィンの曲は、もともと聴くのは大好きですなんけど、歌うのは勘弁してほしいくらい難しいです。パティ・グリフィンの独特のニュアンスがつかめたら次はお客様に響く歌が歌えるように、毎日楽しんで稽古をしています。

 

北澤秀人

『テン・ミリオン・マイルズ』はよくアメリカ映画などであるロードムービーのようなミュージカルです。ボーイ・ミーツ・ガールもので、アメリカの王道ストーリーにパティ・グリフィンのフォークソングが入る楽しいエンターテイメントです。パティ・グリフィンの鋭い観察眼による人間描写によって書きあげられた難しい楽曲を歌いあげるには、ミュージカル界でも本当に実力のある人じゃないと無理だと思ったのでこの4人をキャスティングしました。大きな事件を扱うのではなく、キャストも4人と少ないのでその分2人やその周りの人の関係を丁寧に濃密に描きたいと思っています。2007年にニューヨークで同じカンパニーの作品である、マイケル・メイヤーの演出作品「春のめざめ」をオリジナルキャストで観ましたが、彼の作品は凄く独特で一筋縄ではいかないものでした。「テン・ミリオン・マイルズ」も彼の作品が持つ演劇的な面白さを見せられたらと思いますので、楽しみにしていて下さい!

 

オフ・ブロードウェイ・ミュージカル「テン・ミリオン・マイルズ」

【公演日程】824日(土)~91日(日) 新国立劇場 小劇場

【演出】北澤秀人

【翻訳・訳詞】立花裕人

【出演者】岡田浩暉、貴城けい、戸井勝海、土居裕子

STORY

フロリダのとある街。数か月前に知り合ったばかりのモリーとデュエイン。二人は友人や家族の住む町を離れ、フロリダからニューヨークまで旅をすることを決心し、一路「I-95号線」を北上。自分らしく生きるために。煩悩から解放されるために。彼らが旅の途中で見つけたものとは?

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