阿部サダヲ主演舞台「八犬伝」公開舞台稽古

7日(木)、都内で舞台「八犬伝」の公開舞台稽古が行われた。「八犬伝」は、江戸時代後期に滝沢馬琴が著した有名すぎる長編伝奇小説「南総里見八犬伝」。室町時代を舞台に、安房国里見家の姫・伏姫と、里見家の危機を救った神犬・八房との因縁に結ばれた8人の若者(八犬士)の活躍を描いた名作

(写真:板橋淳一

 

 

キャストコメント

1いよいよ初日が迫ってまいりましたが、稽古中、一番苦労したこと、たいへんだったなという事、反対に楽しかった事などありましたら教えてください。

阿部サダヲ

苦労、大変、楽しかった、すべてにおいて殺陣です!!

本当にキツイけど、こんなに体を動かすことないので楽しかったです。

瀬戸康史

時代劇なので殺陣はもちろんですが、役作りが一番大変でした。

こんなに映像と舞台の芝居の作り方が違うと感じたり、役者を7年やってきて、こんなに自分に才能がないと思ったの初めてで、役者やめた方がいいのかなとも考えました。

ですが、稽古最終日の2日前くらいから、ようやく役と作品が掴めてきて本番に臨むので、本番がすごく楽しみです。

田辺誠一

今まで本格的に殺陣をやった事がなかったので、練習は大変でしたが、殺陣自体はとても興味深く、新しい自分をお見せできるのではないかと思って稽古に励んでいます。楽しかったことは、様々な年齢の役者が集まっているので、皆さんの個性が面白いです。河原さんの演出は、役の内面を深くリアルに丁寧に作り上げるので、とても素晴らしい現場だと思いました。

 

2お客様に“ここを見てほしい!”といった「八犬伝」の見どころを教えてください。

阿部サダヲ

熱”です。

殺陣とか芝居とか『使命』とか『大儀』とか、目標に向かっていくすごい熱を感じて頂きたいです。

瀬戸康史

もう全てがめちゃくちゃなので、今までに観た事のない、体感した事のない『八犬伝』になってます。観に来ていただいて、感じてもらいたいです。

田辺誠一

やはり八犬士が集まっていく醍醐味、彼らが目的に向かって突き進む姿、その先に待ち受けている何か、原作とは新しい違う八犬伝を楽しんで頂きたいです。

 

(写真:板橋淳一


M&Oplaysプロデュース『八犬伝』

原作:滝沢馬琴作「南総里見八犬伝」

脚本:青木 豪

演出:河原雅彦

出演:阿部サダヲ、瀬戸康史、津田寛治、中村倫也、近藤公園、尾上寛之、太賀、辰巳智秋

二階堂ふみ/田辺誠一  ほか

【東京公演】 :2013年3月 8日()~31日() Bunkamura シアターコクーン

【大阪公演】 :2013年4月 4日()~10日() 梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ

【愛知公演】 :2013年4月13日()~14日() 刈谷市総合文化センター大ホール

企画・製作:(株)森崎事務所M&Oplays

 

仁・義・礼・智・忠・信・孝・悌―― 

文字が浮き出る不思議な玉を持つ8人の若者。

不思議な(えにし)で結ばれた彼らを待ち受ける、苛酷な「運命」とは―― 。

お馴染、「八犬伝」が新たな物語となって甦る。

 

【あらすじ】

武蔵国・大塚に、犬塚信乃はいた。父・番作が、強欲な伯母夫婦(蟇六、亀篠)の策略によって自害に追い込まれ、代々引き継がれてきた名刀・村雨を足利家へ献上するように信乃に託した。蟇六・亀篠夫妻の養女である、幼なじみの少女、浜路は信乃を慕い結婚を望むが、両親の悪巧みによって地元の権力者・簸上宮六のもとへ嫁がされようとしている。信乃を慕う浜路の家の下男・額蔵(のちの犬川荘助)は、なすすべもなくそんな彼らを見守っている。そんなある日、ひょんなことから信乃のもとに現れた「孝」の字が浮かび上がる玉を目にした額蔵は、自分の「義」の玉を示す。また、二人には同じ痣があった。額蔵は、この奇妙な共通点に、もしや二人は同じ運命に導かれた仲間ではないか、と信乃に言う。

一方、好まぬ相手との縁談に絶望した浜路は、信乃に迫るが、信乃は父の遺言を果たすため、旅路につく。

悲しみにくれる浜路は、浪人・網乾左母二郎にさらわれ、信乃の刀・村雨が網乾によってすりかえられたのを知る。浜路は村雨を取り戻そうとするが、反対に網乾に切られてしまう。とどめを刺されるすんでの所で、彼女は異母兄である、犬山道節に助けられる。道節は網乾を切って捨て、村雨を取り戻す。そこへ現れたのは、額蔵(荘助)。村雨を取り戻そうとする額蔵と道節は激しく斬り合う。そしてその最中、道節もまた玉を持っていることを知った額蔵は、貴方も我らの同志ではないか、と道節に話す。

すり替えられた刀のために足利家に囚えられる所を逃げ出した信乃は、屋敷の屋根の上で犬飼現八に出会い、立ち回りのさいに、お互い同じ痣が体にあり、玉を持っていることで「仲間」であることを知る。

屋根から落ちた二人を、女田楽の格好をした犬坂毛野、犬山道節、犬田小文吾が救い、またそれぞれに痣と玉を持っていることが分かる。そして、信乃が庚申山で昔の剣の師匠である赤岩一角を訪ねて再会した、一角の息子・犬村大角も、化け猫に取り憑かれた父の成敗をする時に玉が出現、彼らの仲間であることが分かる。

こうして、次々に出現する8人の若者は、彼らの道中を見守っていたゝ大(ちゅだい)法師によって、彼らが安房の国の領主・里見義実の娘、伏姫の子供であることを知り、その不思議な出生にまつわる伝説を聞く。

自分たちが里見のお家再建のために巨悪・玉梓と戦うために生まれてきた運命の仲間と知った八犬士たち。

彼らはゝ大(ちゅだい)法師に導かれるままに、「大義」のもと、安房の国へと闘いに赴くのだった。そして、8人の若者は、思いも寄らぬ事態に直面してゆくことになる。果たして、彼らを待ち受けている「真実」とは――。

 

 

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