渡部豪太 初主演 舞台『コーパス・クリスティ 聖骸』の公開舞台稽古

6日(木)、こどもの城・青山円形劇場で、舞台『コーパス・クリスティ 聖骸』の公開舞台稽古が、本番前に行われ、俳優の渡部豪太、窪塚俊介、松田洋治が取材に応じた。

 

舞台『コーパス・クリスティ 聖骸』は、トニー賞作家テレンス・マクナリーが、1998年ニューヨーク演劇界に大論争を巻き起こした幻の問題作。アメリカでは、信者によるデモなどにも発展し話題となった。この異色作を翻訳劇の大御所、青井陽治の演出により、ついに日本初上演。キリストがゲイの若者として育ち、ユダと愛し合い、ユダに裏切られて受難の日を迎える・・・。現代のアメリカに置き換えたユニークな作品。(※クリックで画像拡大)

 

舞台『コーパス・クリスティ 聖骸』が上演される会場、こどもの城・青山円形劇場・・・日本初の完全円形オープンスペースで、360度全ての方向から観客の視線を受けるという劇場。舞台と客席がとても近く、キャストの息遣いまで身近に感じれる空間を、13人の個性豊かなキャストが、ゲイの男性であるイエス(渡部豪太)と12人の使徒らを取り巻くホモフォビックな社会を表現し演じる。イエス・キリストを知らない人も、聖書を読んだことがない人も、のめり込んで楽しめる舞台だ。


<囲み取材>

 

舞台初主演の渡部は「気負っているわけではなく、肩に力が入っているわけでもありません。みなさんが僕を支えてくださって、とてもラクにいさせていただいています」と、笑顔でリラックスした表情。

窪塚は「連日、一日も休みなく稽古をしてきて、僕の夏の思い出を全部豪太君に取られたような感じの集大成を発揮していきたいと思います」と、初日を迎えた感想を、冗談交じりで語ると、となりの渡部は、窪塚に体をぶつけて場を和ませ、息のあった様子を見せた。

松田は「青井先生のもとに若い人達が集まって、ひと夏を過ごし、素晴らしい芝居が仕上がったと思っております。豪太君のキリストは、現代に通じる素晴らしいカリスマ性を持った、親しみやすい、かつ厳かを備えているキリスト。現代的であり、しかも古典的であり、いいリーダーだったと思う。新しいカリスマの誕生にお祝いをいたします(笑)」 と絶賛した。

 

キリストを演じるにあたり、初めて新約聖書を読んだ渡部は「聖書は初めて読みました。世界で一番売れている本だということも改めて知りました。読みづらい部分もあり、面白い部分もあった」と語り、高校時代3年間、毎日の礼拝、週一回聖書の授業を受けていた松田は「その頃を思い出しつつ、学んだ学校の校舎の真向かいの劇場でやるということに、因縁を感じています。高校時代を思い出し、気持ちを若返らせて(若いキャストと一緒に)やっていきたい 」と笑いを沸かせる場面も。

 

そして、ゲイの絡みの場面がある渡部は「ヒゲをこまめに剃ることを(窪塚に)要求することですね」と、意外な苦労話を暴露し笑わせた。

 

 

(取材:野地 理絵)

 

 

『コーパス・クリスティ 聖骸』

 

<STORY>

13人の男性らが舞台に集まってくる。1人はジョシュア役、1人はジュダス役。他の11人の俳優たちは、いくつもの役を演じる。そして、ひとつの劇が開幕する。

 

テキサス州のモーテルで、メアリー(マリア)はひとりの男子を産み落とす。その人こそ、世界が待ち望んだ子供であるとルーム・サーヴィスら(三賢者)に告げられ、男子はジョシュア(イエス)と名付けられる。するとジョシュアの前に”主なる神”が現れ、ジョシュアに「神の子」としての使命があることを告げる。

 

ジョシュアは「神の子」として迷いを持ちながら、すくすくと成長していく。「自分の運命は?」「人を愛するとは?」そして、彼は恋を経験していく。いよいよ高校最後のシニア・プロムの日。ジョシュアはある

 

少女にパートナーを申し込む一方で、ひとりの少年・ジュダス(ユダ)と、運命的な出会いをする。

 

青年となったジョシュアは、ある日突然姿を消した。何年もの放浪の旅へと出発したのだ。そこで、ヒッチハイクしたトラックの運転手に砂漠で置き去りにされ、ジェイムス・ディーン(悪魔)が誘惑を仕掛けてくる。しかし彼はそれに打ち勝ち、ついに迷いを解く。「人の子」として人生を歩むため、都会へと帰還する。

 

その後、数々の奇跡をみせるジョシュアのもとに、次々と弟子となる者たちが集まってくる。使徒と呼ばれる12人。その中には、あのジュダスの姿もあった・・・

やがて訪れる、避けることのできない運命の”その日”。ジョシュアとジュダス、そして使徒たちは・・・。

 

 

公演期間:2012年9月6日(木)~17日(月・祝日)

会場:こどもの城 青山円形劇場

 

原作:テレンス・マクナリー

翻訳・演出:青井陽治

 

出演

渡部豪太 窪塚俊介

今奈良孝行 北川能功 鷲尾昇 永山たかし 米原幸佑

近江陽一郎 赤澤燈 藤井泰造 永嶋柊吾 安西慎太郎

松田洋治

 

STAFF

美術:朝倉摂  照明:林之弘(六工房)

音響:堀江潤(オフィス新音)  舞台監督:堀吉行(DDR)、石井道隆

衣裳:松井征心  演出助手:深寅芥

写真:設楽光徳  宣伝美術:江口伸二郎

宣伝ヘアメイク:atsu.co

主催ネルケプランニング

 

チケット料金:6,500円(全席指定・税込)

 

ネルケプランニング HP

http://www.nelke.co.jp/stage/Corpus_Christi/

 

公式ブログ

http://yaplog.jp/corpus_christi/

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