『かぞくのくに』公開記念 ヤン・ヨンヒ監督トークショー ココだけ!でしか語れない本当の北朝鮮

『かぞくのくに』公開記念 ヤン・ヨンヒ監督トークショーが、25日(土)、ネイキッドロフトで開催された。8月4日より初の劇映画『かぞくのくに』が全国公開中のヤン・ヨンヒ監督とニッポン放送の松本ひでおアナウンサー。今年3月にリスナーに惜しまれつつ終了したラジオ番組「松本ひでおの情報発見ココだけ」から、木曜日の名物コンビが一日限りの復活!このトークショーは USTREAMで配信された。

 

第一部は、ヤン・ヨンヒ監督×ニッポン放送の松本ひでおアナウンサーの名物コンビが、映画製作のあれこれから、ヤン監督の目撃した北朝鮮事情まで、番組放送中には話せなかったココだけ!でしか聞けない話。

 

8月4日からテアトル新宿で「かぞくのくに」が上映され、9月1日からはシネマート新宿で、引き続き上映されることが決定。ヤン監督は「『かぞくのくに』引き続き、愛していただけますように・・・乾杯!」と、会場の観客も一緒に「かぞくのくに」が、引き続き上映されることを喜び乾杯した。

トークショーの始まりは、ヤン監督と松本ひでおアナウンサーとの馴れ初め。ニッポン放送の番組「松本ひでおの情報発見ココだけ」に初めて出演した時から飲み友達となり、翌日から放送作家に”混ぜるな危険”というキャッチコピーをつけられたという裏話を暴露。

 

 

家族のことが大好きなヤン監督だからこそ「かぞくのくに」という映画ができたこと。学生の頃からテント芝居からアングラから帝国劇場までと芝居が好きで・・・劇団員になりたかった。朝鮮高校の教師になり、3年間熱血教師だったことなど・・・。その後、毎日放送などでラジオ番組を始め、アジアを取り扱った情報番組が増えて、アジアのことを話すことになったが、当時は韓国に行ったことがなかった。そして、初めて北朝鮮に行ったのは17歳の時・・・最初は、姪っ子が産まれ姪っ子を撮るために、カメラを持って自分の家族や北朝鮮の日常を撮った。自ら目で見たことを作品として伝えたくて、アメリカで映像を学び、一人ビデオカメラを手にニューヨークへ渡ったなどなど・・・ヤン監督のヒストリーと笑い満載のトーク。松本ひでおアナウンサーとの息のあったトーク。そして、松本ひでおアナウンサーは、ニッポン放送のショウアップナイター放送へ。

(ヤン・ヨンヒ監督著「兄かぞくのくに」 には、北についてや監督の生きざまなどが赤裸々に綴られている)

第二部では、ベストセラー「オシムの言葉」の著者であり、先日北朝鮮での取材から帰国したばかりのジャーナリスト木村元彦氏と、元朝日新聞記者で、現在フリージャーナリストとして活躍中の烏賀陽弘道氏が登壇し、最新の北朝鮮事情も織り交ぜつつ、映画と政治、ジャーナリズムについて熱く語った。

木村氏「ヤン監督の『ディア・ピョンヤン』以来の大ファンで、『ディア・ピョンヤン』を観たときにはビックリしました。今まで帰国事業について、取り上げる監督はいなかった。『キューポラのある街』以来ですね。触れちゃいけない事件について国家的民族的タブーみたいに・・・最初に風穴を開けるのは映画人なのですよね」と語り、映画『アンダーグランド』『パパは、出張中!』『非情城市』などやピョンヤンについて・・・万景峰号などについてのトーク。そして、途中から駆けつけた烏賀陽弘道氏もトークに参加し、80年代、90年代、現在の北朝鮮についての本音トークに花が咲いた。

 

木村元彦氏:9月6日オンエアでNHKで北朝鮮について放送される予定。書籍については、年末に古層紛争のものと松本ハウスの加賀谷さんについての書籍を出版予定。

 

烏賀陽弘道氏:『福島 飯館村の四季 』 福島第一原発の影響で無人になった飯館村に通い、自然を写真に記録したもの。福島でいまだに家に帰れない人々がいる。原発から3キロのところに住んでいる人の家、一時帰宅に同行した烏賀陽弘道氏。3月11日から荒れ果てた家に帰り・・・いまだに4回しか一時帰宅できない状況におかれている。今手がけている作品『原発難民』は、福島の原発で家を追われた人達(難民)が、今どうしているのかを訪ねて書き留めたものが、PHP出版から10月頃に発売予定。

 

ヤン監督×安藤サクラさん、ティーチイン

 

開催日: 8/29(水)19:00の回上映後 
開催場所:テアトル新宿 
料金:サービスデー1,000円均一料金 
登壇予定ゲスト:ヤン・ヨンヒ監督&安藤サクラさん(主人公リエ役)【予定】

 


アン・サリー with Saigenji ライブ付き上映

イメージソングを歌っていただいているアン・サリー with Saigenji のお二人による
特別ライブ付き上映が決定しました!

 

日時:831日(金)19:00の回上映前

場所:テアトル新宿

登壇者:アン・サリーwith Saigenji

 

「かぞくのくに」公式ホームページ http://kazokunokuni.com/

 

(取材:野地 理絵)


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