大阪アジアン映画祭(OAFF)オープニング・セレモニー

3419時から大阪市北区の梅田ブルク7で、大阪アジアン映画祭(OAFF)オープニング・セレモニーおよびTAIWAN NIGHTが同時開催され、オープニング作品『湾生回家』の海外初上映が行われた。上映に先立ち行われたオープニング・セレモニーでは、《台湾:電影ルネッサンス2016》上映作品の『湾生回家』ホァン・ミンチェン監督、コンペティション部門も兼ねる『欠けてる一族』ジャン・フォンホン監督、『雲の国』ホアン・シンヤオ監督、『The Kids(仮)』のサニー・ユイ監督、『あの頃、この時』プロデューサーのミシェル・チュウ氏が登壇。最後に、オーサカ Asia スター★アワード受賞の永瀬正敏さんが登壇し、ゲストを代表して「アジアの映画人の皆さん、ようこそ大阪へ。一緒にこの場に立たせていただいていることを非常にうれしく思います。」と挨拶し、満席の会場から大きな拍手が送られた。

(写真提供:oaff)

引き続き行われた《台湾:電影ルネッサンス2016TAIWAN NIGHTでは、台湾文化省副大臣 陳永豊氏が「この3年間OAFFでは『セデック・バレ』『KANO』『天空からの招待状』をはじめ、多くの作品を観ていただき、日本での公開につながりました。映画を通して日本やアジアの皆さんとさらに文化交流を進めていきたい。」と語った後、台湾では興行収入が1億円を超える大ヒットを記録した『湾生回家』についても触れ、「70年前、4050万人の台湾で生まれた日本人が強制的に日本に戻されるという歴史的事実があり、このような歴史の悲劇、過ちは決して忘れてはなりません。今申し上げたいのは一つ。心があるところ、そこが一人一人の故郷です。」と挨拶された。

 

TAIWAN NIGHTに引き続き行われた『湾生回家』の舞台挨拶では、ホァン・ミンチェン監督をはじめ、プロデューサーや出演者の皆さんが登壇し、改めて会場から大きな拍手が送られた。映画についてホァン・ミンチェン監督は、「70パーセント以上が日本語なので、日本で上映し、どのような反響があるかワクワクしています。とても温かいストーリーなので、この映画によって日本と台湾がもっと温かい関係になることを祈っています。」と挨拶。

また、出演者を代表し、富永勝氏が「撮影中大変感動したのは、台湾の若い人が日本に対して興味や親しみをもって歓迎してくれたこと。昨日も、(台湾から)突然ファンという方がやってきてビックリしました。」とほがらかに挨拶し、会場から大きな拍手がわき起こった。オープニング作品『湾生回家』の海外初上映後は、会場で一緒に映画を鑑賞していた監督や出演者の皆さんに向けてのスタンディング・オベーションが続き、“故郷に帰る”ドキュメンタリー作品が静かに、深い感動を呼ぶオープニングとなった。

 

11回大阪アジアン映画祭は313日まで梅田ブルク7(梅田)、シネ・リーブル梅田(梅田)、ABCホール(福島)、第七藝術劇場(十三)、プラネット・スタジオ・プラスワン(中崎町)他で過去最多の計55本を上映。

 

チケットはチケットぴあでの前売券販売終了後は、各劇場にて順次販売。

 

詳細は大阪アジアン映画祭ホームページ http://www.oaff.jp/

 

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