第28回東京国際映画祭 受賞作品・受賞者

10 月22日()に開幕をした日本最大級の映画祭・東京国際映画祭。閉幕を迎えました本日、クロージン グセレモニーを行い、“ARIGATŌ(ありがとう)賞授賞式、”各賞の発表・表彰式、またクロージング作 品『起終点駅 ターミナル』の舞台挨拶を行いました。

コンペティション部門

東京グランプリ 『ニーゼ』

審査員特別賞 『スリー・オブ・アス』

最優秀監督賞  ムスタファ・カラ監督『カランダールの雪』

最優秀女優賞  グロリア・ピレス『ニーゼ』

最優秀男優賞 ローラン・モラー/ルイス・ホフマン『地雷と少年兵』

最優秀芸術貢献賞『家族の映画』 

アジアの未来部門

作品賞 『孤島の葬列』

国際交流基金特別賞 デグナー監督『告別』 

日本映画スプラッシュ部門

作品賞 『ケンとカズ』 

WOWOW

『カランダールの雪』

観客賞 『神様の思し召し』  

東京グランプリ『ニーゼ』 ブライアン・シンガー審査委員長のコメント 「作品をつくるにあたって、とにかくその作がファンタジーであろうと、実話に基づいたものであろうと観た観 客が本当だと思うということが本当に大事だと思います。それを考えた時に、この作品は、本当にその要素が 全部含まれていました。寂しさもあり、ユーモアもあり、そして最終的には勝負もあり、この作品に決めました。  個人の意見として、今回グランプリに「ニーゼ」に決まって本当に嬉しく思います。何故かというと、自閉症 の子供たちのバスドライバーをした経験があります。そうゆう意味でこの映画は私の心を打つ映画でした。そして、もう一つ皆さんに言いたいことは、グランプリ作品の審議には長い時間がかかりました。素晴らしいフ ィルムメーカーの皆さま、素晴らしい演技者がいる中で、たったの6賞しかないことが残念です。 個人的な友人イーサン・ホークも非常にいい演技をしたと思いますし、「地雷と少年兵」の少年兵たちなど、 皆すごくいい演技をしていました。そして特に、「ニーゼ」に登場する犬の演技も最高でした。動物に演技を させる難しさが私にはよくわかるので、犬の素晴らしい演技に賞を差し上げたかったくらいです。映画祭の中で、この審査員達と映画を観たりランチをしたり、素晴らしい時間を過ごしたことを皆さんに報告したいと思 います。東京の皆さん、日本の皆さん、本当にありがとうございました。」 

 

ホベルト・ベルリネール監督のコメント 「時々自分が、特別なことをしていると感じる時があります。まさにこの作品をつくっている時にそう感じました。でもそれ以上に私にとって大変な経験になりました。病院の精神科の患者と5ヶ月程一緒に過ごし、そして彼らは私たちと一緒に撮影に付き合い、そしてスタッフにもなり、キャストの一員にもなったわけです。こういった体験が私の人生を変えました。それは、この映画の中に全部出ています。もっともっと言いたいこと はたくさんありますが、この映画を観て頂ければ、全部感じて頂けると思います。日本が本当に大好きです。 皆さんに感謝をしています。ありがとうございました。」


28 回東京国際映画祭 開催概要 

■イベントタイトル:第 28 回東京国際映画祭

■開催期間: 10月22日(木)~1031 日(土)

■会場:六本木ヒルズ(港区)、新宿バルト 9、新宿ピカデリー、TOHO シネマズ 新宿他

■公式サイト:http://www.tiff-jp.net

ARIGATŌ(ありがとう)賞

樹木希林 コメント

「昨日、高齢者免許取得の為の事前講習会に3 時間行ってまいりました。歳をとるという事は大変なことだと思います。それにも関わらず、皆さまから「ありがとう」などと言ってもらえるという事は、いえいえ、こちらこそ、ありがとう!」

 

日野晃博 コメント

「僕はゲームソフトを作っていまして、今回は「妖怪ウォッチ」という作品でゲームだけでなく、テレビアニメ、映画、漫画、などと言ったクロスメディアで子供たちを楽しませる事を計画し、それが大きく成功しました。さらに、このような映画業界での賞を頂けるというのは、非常に光栄だと思っています。クロスメディアというものを 8 年程やっており、これからも、全国の家族みんなが楽しめるものを作り続けるという事を心がけ、映画を含め、色々なコンテンツを作っていきたいと思っております。どうぞ、よろしくお願いいたします。」


広瀬すず コメント

「今回、このような賞を贈って頂き、本当にありがとうございます。日本でこのような授賞式に参加する事が初めてなので、少し恥ずかしい気持ちもありますが、沢山の人々にこのご恩と感謝の意を込めて、これからもがんばっていきます。」

 

細田守 コメント

「私は、アニメーション監督として、スタッフやキャストに「この作品に参加してくれて、ありがとう」とか「良い画を描いてくれてありがとう」とか「良い演技をしてくれて感謝します」などと、いつも言っている訳なんですけれど、逆に本日は「ありがとう」と声をかけられた感じでありまして、ちょっと照れくさいような、でも嬉しいような気持ちです。この賞を頂けたのも、スタッフ・キャストのおかげだと思っています。」


リリー・フランキー コメント

「映画の世界から「ありがとう」と言われる程、樹木さんの様に長く貢献した訳でもなく、なぜ僕が(この賞を)頂けたのか分からないです。どちらかというと、僕は広瀬すずさん(と同じ)枠で(会場に)“爽やかな風”を吹かせたと考えております。ここにいらっしゃる細田監督をはじめ、才能ある監督が、僕のような者を面白がって呼んでいただいた結果が、こういう事なんだと思います。いち映画ファンとして、この賞を頂けたんだと思っております。」   

クロージング作品『起終点駅 ターミナル』舞台挨拶

 

佐藤浩市のコメント 「何度か東京国際映画祭に参加しておりますが、今回このような形で参加させて頂き感謝しております。 『起終点駅 ターミナル』という日本らしい映画を持ってこられたことが、自分としても光栄なことだと思っております。 」 

 

本田翼のコメント 「本日はありがとうございます。最後まで作品を楽しんで観て頂けたらと思います。 原作と設定の役が違うので、映画になる時にどういった役にしていくかを考えました。」 

 

尾野真千子のコメント 「こんなにもたくさんのフラッシュを浴びて、とても緊張しています。とてもいい作品に出会えたこと、この場に立たせて頂いていること、本当に幸せに思っておます。」

 

篠原哲雄監督のコメント 「人が自分の罪を考え、罰を自分に課しながら生きていく男の人生を通して、人はもう一度生きなおすことがで きることを、この映画の中で描いていたつもりです。日本映画というと、最近は仕掛けのあるものがうける風 潮がありますが、我々が作ったのは日本映画の中でも王道できめの細かい感情を描きました。人間の深いとこ ろをご自身と照らし合わせながら、自分の人生を考えるキッカケとなってもらえれば嬉しいと思い作りまし た。」   

Asiaent_Lifeをフォローしましょう

<人気記事>