2児の母・女優の奥山佳恵が愛情いっぱいに語る映画『チョコレートドーナツ』は観るとすぐに子どもをぎゅーっと抱きしめたくなる映画!

シネスイッチ銀座にて大ヒット公開中の映画「チョコレートドーナツ」。

血は繋がらなくても深い絆で結ばれる親子の姿を描いた本作のこどもの日の上映にちなみ、5日(月・祝)、本作を一足早くご覧いただいた女優であり2児の母である奥山佳恵、「子どもにとって本当に必要なこととは何か」を語った

実話をもとに生まれた本作『チョコレートドーナツ』は、全米中の映画祭を感動の渦に巻き込み、観客賞を総ナメにする快挙を成し遂げた。母親の愛情を受けずに育った少年マルコと出会ったルディとポールが、家族になるために法や社会と奮闘する物語。公開前より各界の著名人や評論家から高い評価を受けている公開直後より満席お立ち見が続く大ヒットスタートを切り、あまりの反響に全国での拡大公開が急遽決定。

 

鑑賞した観客からも涙と興奮の声がTwitterFacebookで日々広まっており、良質な作品が多いミニシアターのラインナップの中でも「今年一番!」との声が止まらない「映画を観た後、とにかくすぐに家に帰って自分の子どもたちを抱きしめたい!と思いました。ねぇ、みなさんもそう思いましたよね?」と、本作を振り返りながら、お子さんをお持ちの方が過半数だった観客から共感を誘っ

 

次男がダウン症でいらっしゃる奥山さんは「ダウン症の少年マルコが純粋にたのしく笑っていて、本当にかわいかったですよね」と本作を振り返り、「うちの子も常に微笑んでいて、妖精みたい。ほんとうにかわいいんです。親ばかですみません(笑)」と親ばかぶりを披露。

「いまでも映画のことを考えるだけで涙が出てきそう」と涙をこらえながら、笑顔で「すべての子どもは愛に包まれていないといけない」と映画を通して感じたメッセージを語った

 

<イベント内容>

 

満場の観客が上映後の感動の余韻に包まれながら待つ中、笑顔で奥山佳恵が登場。

 

本作をマスコミ試写で観た際、「上映後、(場内の明かりがついて)明るくなるのを後5分待ってほしい。そう思ったのは初めてでした。」とあまりにも涙が止まらなかった様子を語った。

 

「お子さんがいらっしゃる方はどれくらいいますか?」と客席に投げかけると、過半数の観客が挙手。「わたしはこの映画を観たとき、今すぐ家に帰って子どもを思いっきりぎゅーっと抱きしめたい!と思いました。きっとみなさんもそういう気持ちですよね」と観客の共感を誘った。

 

次男がダウン症の奥山さんは、「次男がダウン症だとわかった時は不安な気持ちにもなったが、そんなに子育ては変わりません。障がいがあってもなくてもかわいいという気持ちに変わりはありません」と語り、「映画のマルコも本当にかわいいですよね。純粋に楽しくて笑っていて。親ばかですが、うちの子もすごくかわいいんですよ。常に微笑んでいて、妖精みたい。寝ぐずりせずにすぐ寝るし、起きても椅子に座ってニコニコしてます。抱きしめるだけでイライラがとれるという効能がありますよ(笑)」と愛情いっぱいに親ばかっぷりを発揮。

 

本日が、子どもの成長を願う子どもの日ということで、お子さんの成長を感じた瞬間はいう質問に対し、次男がダウン症とわかって不安なとき、当時小4だった長男が「ぼくはこの子がとってもかわいい。ゆっくり大きくなっていくなら、かわいい時期が長くていいね」と言ってくれたというエピソードを披露。ダウン症はゆっくり成長するという特徴があり、実際にいま奥山の2歳の次男はまだ歩くことができない。ようやく何かにつかまって歩こうとし出したところで、1歳児同様の発育状況であることを明しつつ、「でも何にも心配していません。ゆっくり成長すればよいから」と温かくほほ笑む奥山。映画の中でも授業参観でマルコが歌を歌っているのをルディとポールが温かく見守るシーンがあり、そのシーンに共感を覚えたという。

 

子どもにとって必要なものは?という問いに対しては、「あなたがどんな道を進んでも、ずっとあなたが大好きよ、ということを示すこと。子育てににはいろいろな方法があると思うが、とにかく“大好きよ”というのが伝わればよいと思う」と語った。本作を観たときに「すべての子どもたちは愛に包まれていないといけない」と感じたと語り、「これからは町中でチョコレートドーナツを観るたびに思い出しますね(笑)そして、自分に問いかけます」と締めくくった。

 

 

マルコが好きだったもの。

人形のアシュリー、ディスコダンス、ハッピーエンドのおとぎ話、そしてチョコレートドーナツーー。

マルコは僕らに家族をくれた。僕らはマルコをなにがあっても守ると約束した。僕たちは忘れない。マルコと過ごした愛しい日々。

 

1979年、カリフォルニア。シンガーを夢見るルディ。弁護士のポール。母に見捨てられた少年・マルコ。世界の片隅で3人は出会い、幸せな家庭を築き始める。しかし、ゲイであるがゆえに法と好奇の目にさらされ、マルコを奪われてしまう……。血はつながらなくても、法が許さなくても、奇跡的に出会い深い愛情で結ばれる3人。見返りを求めず、ただ愛する人を守るために奮闘する彼らの姿に我々は本物の愛を目撃する。

 

 

監督:トラヴィス・ファイン  脚本:トラヴィス・ファイン、ジョージ・アーサー・ブルーム

出演:アラン・カミング(「グッド・ワイフ」『X-MEN2』)、ギャレット・ディラハント

(『ノーカントリー』『それでも夜は明ける』)、アイザック・レイヴァ、

フランシス・フィッシャー(『タイタニック』)

原題:Any Day Now/アメリカ/2012年/97分/カラー 配給:ビターズ・エンド 

(c) 2012 FAMLEEFILM, LLC

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