第6回したまちコメディ映画祭in台東 「映画秘宝まつり」「声優口演inしたコメ2013」

 

昨年、11万人を動員した「したまちコメディ映画祭in台東」(略称したコメ)。今年も2013913日(金)~916日(月・祝)に「第6回したまちコメディ映画祭in台東」の開催が決定いたしました。「したコメ」は上野、浅草という東京随一の下町(したまち)の魅力をコメディ映画を通じて存分に味わっていただく、いとうせいこう総合プロデュースのコメディ映画祭。

 

15日(日)、大雨の中、早朝からたくさんの方が新たな才能を観よう駆けつけました。コンペ作品の上映後の講評・質問時間では、審査員から登壇した監督へ、年齢、制作・構想期間、出演者の詳細など、多くの質問が飛び交いました。授賞式では『おとなになりたくて』の黒田将史監督が最年少で観客賞とグランプリのW受賞を果たし、会場からも歓声が上がりました。

内田けんじ:自主映画を作る楽しみも、大変さもわかる。コメディ映画を作るのは、また違う体力を使うと思う。この映画祭を舐めてまた。最近のサッカーもそうですが、若い方はなんでこんなにうまいんでしょうね。コメディ映画は観客に俳優への感情移入をさせるか否かで、見方が大きく変わってくると思います。どの作品も役者もうますぎて、素晴らしかったです。役者だけでなくスタッフの苦労が伝わりました。(グランプリ・黒田監督に対して)これだけ気の抜けた作品を撮れるセンスを持っているのは末恐ろしいです!受賞は逃しても何かがある作品ばかりで、寒いものは1本もなかったです。

 

佐々木史朗:笑わせるのは泣かせるより難しいと思う。泣かすのは楽なんだよ。(監督たちの)チャレンジを観せてもらえるので、1日中笑いたいです。どの作品もうまいんで茫然としています。30分ってやさしいようで難しいと思うんですが、新しい発見もあり非常に驚いております。作り手の思いがあふれている作品が多かったです。我々(審査員)はオジサン好みしすぎてるかな。フレッシュな作品を観させていただきました。

 

みうらじゅん:全員上手い人ばかりで僕の周りの人が作っている作品はどうしようもないものばかりなので、みなさんどうしようもなくなくて良かった(笑)『おとなになりたくて』は一番正しい童貞映画ですね!“たもつ”っていう名前がまたいいですね。一緒に天狗をはやらせていただきたかったです。黒田さん今後の童貞映画の新しい人材が出てきたなと思いました。

 

いとうせいこう:今日は台風で、外に出でも仕方がないので諦めて、ゆっくり楽しんでください!役者の皆さんが自由に演じていて、どんな演出をつけたのか気になりました。舞台などで何回か客前で披露した作品だと伝わってくる作品もありました。「おとなになりたくて」のたもつ役の童貞力はすごいですね(笑)この作品はみうらじゅんを狙ったとしか思えない作品でした。(登壇した25歳以下の監督たちの多さに)U-25枠でもおかしくない監督ですが、これだけ若い才能に出会えて、すごいね。

 

小林でび(『ギャラクティカ同棲時代★キッキとチェリリン』監督):第1回のしたコメ大賞に応募したのをきっかけに、「したコメ」に携わっています。台東区フィルム・コミッションの『ギャラクティカ同棲時代★キッキとチェリリン』で、浅草で撮れるっていうのはとても光栄だなと思いました。貴重な建物とか映し放題ですからね(笑)浅草で撮るってなった時に、まず宇宙人の話を撮りたいと思った。日本で宇宙人がいて違和感があるのは、浅草と京都ぐらいだと思います。撮影はゲリラ豪雨で大変過酷でしたが、いとうせいこうさんにもカメオ出演していただいています。

 

黒田将史(グランプリ&観客賞受賞):こんなに大きな会場で大勢の方に“たもつ”と“マーボー”を見守って頂けたのが1番嬉しくて。この作品は自分でも面白いと思っていて、家でも何回も観ているんですが、「したコメ」で笑って観れたのが1番嬉しかったです。

 

(c)2013 「したまちコメディ映画祭in台東」実行委員会

 

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