第6回したまちコメディ映画祭in台東 レッドカーペット&オープニングセレモニー

14日(土)、浅草公会堂前のオレンジ通りにて豪華ゲストを迎えたレッドカーペットイベント、その後公会堂内にて、オープニングセレモニーとオープニング作品『地獄でなぜ悪い』の出演者による舞台挨拶が行われた。毎年オープニングの天気に恵まれる本映画祭ですが、今年も台風接近で天気が危ぶまれる中、見事な快晴で気温の高い中、多くの観客に見守られながら無事に幕開けした。

今年のオープニングセレモニーは、より<したまち>を意識して、今年2月に逝去された、櫻川梅后さんを偲び、かっぽれを梅后流江戸芸かっぽれの社中の方に演じていただき、華やかにスタート。 『地獄でなぜ悪い』の出演者をはじめ、今年のポスターイメージを描いた台東区在住の辛酸なめ子、浅草キッドの水道橋博士など、浅草の地にゆかりのあるゲストも多く出席。舞台挨拶では園子温監督が欠席の為、監督に扮した水道橋博士が【園似温】として登壇。また、園似温に向けた園子温監督のビデオレターが流れるなど、大いに盛り上がるイベントとなた。

(c)2013 「したまちコメディ映画祭in台東」実行委員会

(c)2013 「したまちコメディ映画祭in台東」実行委員会


 

【いとうせいこう】

この浅草・上野の人懐っこくて、新しいもの好きな空気の中で毎年映画祭を開催している訳ですが、聞くところによると、昨日のインド映画(マサラシステム)上映後に、観客の皆さんが浅草のインド料理屋で、映画について語り合っていた、というじゃないですか。そういう映画祭を僕はやりたいんだ、と改めて思いましたね。今年の目玉は、オープニング作品の園子温監督『地獄でなぜ悪い』です。ぼく、何度も泣いてしまいました。全米1位を獲得した『ウォーム・ボディーズ』のジョナサン・レヴィン監督にも初来日をしてもらいました。したコメサポーターの皆さんにも、毎年支えられています。むしろ任せっきりですね、来年からはオープニングでカッポレを一緒に踊って、そのまま任せて、帰ってしまうかもしれない(笑)。

 

【吉住弘台東区長】

本当に多くの方に支えられて今年も迎えることが出来ました。なかなか他に類を見ない【コメディ】を題材とした映画祭です、皆さん、大いに笑って、大いに楽しんで頂ければと思います。

 

【和泉浩司台東区議会議長】

今年の515日に区議会議長に就任をし、先ほど、初めてのレッドカーペットを歩かせて頂きました。現在、【暴力団追放キャンペーン】というのをやっておりまして、襷をかけて地域にPRをしているんですが、聞くところによると、今回の映画祭オープニング作品が【ヤクザ】の映画だと聞きました(笑)この浅草、上野の雰囲気を是非感じていって欲しいです。

 

【浅草ジンタ】

今年は浅草ジンタが10周年を迎えます。したコメが10周年を迎えるときにも、是非出させて頂きたいと思っています。

 

【辛酸なめ子】

区民税を払っている甲斐がありました。成功をお祈りしています。

 

【ポカスカジャン】

今回も、最終日のリスペクトライブで司会を務めることになりました。今回のコメディ栄誉賞は、堺正章さん。なんとご本人にも歌っていただくんですよ、一緒に舞台に立てることを楽しみにしています。

 

【滝口幸広】(『熱血硬派くにおくん』出演)

こういう舞台に立たせて頂く事がなかなかないので、すごく緊張しています。どうしたら良いか、と相談をしたら、とてもアットホームな映画祭なので、おばあちゃんの家にいるつもりで頑張れば良いよ、と言われ、「どうやって頑張れば良いんだよ!」って。(会場、静まり返り)「この空気、どうしてくれるんですか!」()

 

【ジョナサン・レヴィン】(『ウォーム・ボディーズ』監督)

コンニチワ、ジョナサン・レヴィンです。皆さん、温かく迎えてくれてありがとうございます。浅草の町は、美しくて、東京の違う面を見る事が出来ました。『ウォーム・ボディーズ』という作品を上映するので、みなさんに楽しんで頂けると嬉しいです。

 

(c)2013 「したまちコメディ映画祭in台東」実行委員会

 

オープニング作品『地獄でなぜ悪い』舞台あいさつ

 

【園子温監督】(ビデオレター)

 

残念ながら、今回は新作「TOKYO TRIVE」の撮影で伺う事が出来ず、ベルリン・・・いや、ベネチアからメッセージを送っています。どうぞ、ごゆっくりお楽しみください!(園似温に向けて)ベネチアから、あなたに向かって感謝を述べたい。芸人としては、僕の師匠であり、映画監督としてはコーエン兄弟みたいにやってきたよね。僕の代わりに登壇してくれて本当にありがとう、感謝を込めて、サンキューベリーマッチ!

 

 

【國村準】(以下『地獄でなぜ悪い』出演者)

 

今回は『地獄でなぜ悪い』という、園子温監督が20年前から構想していた、とても疾走感のあるコメディ映画に出させて頂いています。ご自分でお金を払って来てくれたお客さんに初めて観て頂くので、作っている側の人間としては、とても緊張しております。この映画のお話を頂いた時に、「これは大変やな」と正直思ったんです。普段はダラっとしているのが好きなんですが、それではダメだと思い、自分の中の120%の力を振り絞って挑みました。肉体的には疲れましたが、精神的には、本当にスッキリする作品でしたね。今回、神楽坂恵さんは、僕の愛人2号として出ているんですが、園監督の本当の奥様でもあるので、愛人として演技する所は正直「やりずらいなぁ」と。でも、監督はなかなかカットをかけないんですよ、本当に不思議な人ですよね。これから観てくださる方には、「あぁ面白かった」と思って映画館を出てくれると嬉しいですね。

 

 

【友近】

 

芸人界のセックスシンボルこと、友近です。小さい頃から、父親の影響で【極道映画】を見る事が多かったので、まさか自分が【極妻】を演じることができるなんて!本当に嬉しかったです。どうやって演じようか、と考えて、なかなかイメージが湧かなかったんです。シーン毎に、知っている女優さんのイメージでやろうと思って、包丁を振りかざすシーンがあるんですけど、そこは藤真利子さんをお手本にしました() この映画は、ちょっと不謹慎ではありますが、残酷になればなるほど、笑ってしまう、不思議な映画なんです。まさに【愛すべきバカヤクザ映画】ですね。楽しんでください。

 

 

【岩井志麻子】

 

今回は國村さんの愛人1号のクラブのママとして出ているんですけど、その後に神楽坂さんが2号として登場するんです。若い女に男も店も奪われるという、なんとも可哀そうな女を演じているんですね。今回の映画に参加して、本当に俳優さんって難しい職業だな、と。何度も何度も同じシーンで同じ演技が出来るじゃないですか、凄いですよね。役柄上、怖い顔を作ろうと思って、心がけてたんです。そうしたら、監督から「それだと岩井さんらしくないな、もっとニギニギ(手をぎゅっと握るしぐさをして)やろう」と言われて、ニギニギ演じるようにしたら、「それだよ!」って褒めてくれて。女優が監督に恋をする感覚って、これなんだ!って思いましたね。(神楽坂さんに向けて)そうやって、口説かれたんでしょ?()

 

 

【神楽坂恵】

 

今回は、同郷(岡山県)の岩井さんと共演できて、大変嬉しかったです。いつも園監督の作品に出るときは、追いつめられる事が多くて泣いてしまうんですが、今回の現場は本当に楽しかったです。監督自身も、いつも実際に出来上がった作品を見る時は目を伏せてしまう事が多いんですが、この作品に関しては一緒に楽しむ事ができたな、っていう実感がありました。

 

 

【水道橋博士(園似温)】

 

浅草には28年前に住んでいまして、もちろん【浅草キッド】としても、なじみの深い場所です。(欠席の園子温監督の代わりに園似温監督として登場)園さんとは、とても仲が良いんですが、不思議な関係性なんです。園さんがお笑いをやりたい、って言うので一緒にライブをやったことがあって、そういう意味では僕は芸人の師匠ってことになるんですが、映画を作る仲間としては、兄弟のような関係で。彼が海外に行く、となった時には、海外なら恰好が同じなら本人かどうか分からないだろうということで、園似温として僕が代わりに行ってあげるから、園さんは日本にとどまれば良いよ、なんて話をしていたんですが、何故か今日は僕が日本で舞台挨拶に出ていますね(笑)そんな僕も、この映画にちらっと出させてもらっていますよ。

 

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