「a-nation island powered byウイダーinゼリー」大盛況で終了!! 最終日はm-floのVERBALプロデュースによる“OTO=音”の祭典!

83日より9日間にわたって様々なエンタメ・アイランドが渋谷に登場するa-nation island powered by ウイダーinゼリー。多彩なデイリーテーマのもとに開催される“LIVE”のラストを飾ったのは「VERBAL Presents OTO_MATSURI 2013×m-flo TOUR“NEVEN”Special Final」。昨年に引き続き開催される豪華アーティスト出演のOTO_MATSURIと、m-floのツアーファイナルがドッキングしたスペシャルライヴで、国立代々木競技場第一体育館がダンスフロアへと変貌した。

 

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OTO_MATSURI、みなさん楽しんでますかー!!

本イベントのプロデューサーであるVERBALによる挨拶の後、彼に紹介されてステージに現れたのはMINMIだ。1曲目はm-floの「TONITE」をVERBALとともに。しょっぱなから繰り出された豪華コラボに、フロアのテンションが一気に沸騰する。2曲目には早くもキラーチューン「シャナナ☆」をプレイし、ブンブンと振り回されるタオルが強烈な風を巻き起こす。新曲「ポジティブ音頭」では「イヤなこと、ムカつく気持ちを撃ち抜こう!」と手を銃の形に見立ててバンバンとポジティブな弾丸を放ちまくる。オーディエンスをしゃがませ、前から後ろに向かって大きなウェーブを生み出してみたり、楽しいコール&レスポンスを連発することで会場には強力な絆が芽生えていたのが印象的。自らの体験を交えたエピソードを披露することで、楽曲に込めた思い、メッセージを、説得力を持って響かせるのも実にMINMIらしいスタイル。その人間味あふれるライヴは、短時間ですべての人の気持ちをしっかりと掴み取っていた。


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続いてはSOLfrom BIGBANG)が登場。途中のMCでは「今年は一人です。一人でもがんばるから、よろしくお願いします」と謙虚に語っていたが、ダンサーを従え、クールなパフォーマンスで次々と楽曲を披露していく姿は、ソロアーティストとしての魅力を鮮烈に伝えてくれるものだった。それはまさに1曲目のタイトル「Super Star」を体現しているようでもあり、その一挙手一投足に大きな歓声が上がっていたのにも納得させられた。2曲目「Break Down」でのコーラスパートを観客に求め、その完成度に思わず「FANTASTIC BABY!!」と叫んでニヤリとさせられるシーンも。スタンドマイクを使って歌われた「Only Look at Me Wedding Dress」と「I Need A Girl」で響かせた歌声の素晴らしさも衝撃的だった。力強いボーカルを聴かせたかと思えば、ファルセットを使った繊細なフェイクを織り交ぜてみせるなど、その表現力の豊かさは目を見張るものがある。わずか4曲ではあったが、その稀有な才能を感じさせるに十分すぎるライヴだった。

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m-floの☆Taku Takahashiがアレンジを手掛けた昨夏のヒット曲「HEART BEAT」を1曲目に配置し、アップリフティングなライヴの幕開けを演出したのは加藤ミリヤ。スポーツにまつわるサンプリング音で構成された間奏部分では、ダンサーとともにミリヤ自身も激しいダンスを披露し、フロアを大きく揺さぶる。イントロが鳴った瞬間に大きな歓声が沸いた「SAYONARAベイベ-」や、清水翔太とのコラボ曲を一人で歌った「Love Forever」と人気曲を連発した後は、「みんなが知ってる曲を」というサービス精神でチョイスされた「今夜はブギー・バック」を。彼女の狙い通り、ミリヤが歌うボーカル部分はもちろん、ラップパートまでもが大合唱となり、ハッピーな光景を生み出すことに成功していた。ラストは印象的なシンセセリフが気持ちを高ぶらせる最新ダンスチューン「EMOTION」。ここでもミリヤはクールなダンスを披露し、オーディエンスの耳目を引きつけて離さないライヴアーティストとしての自信をしっかりと見せつけた。

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上空のミラーボールが大量の光の粒を降らせる中、惑星“NEVEN”へ向かう旅の始まりがアナウンスによって告げられる。そう、いよいよm-floの登場だ。この日のライヴは、6月からスタートしたツアーのスペシャルファイナルという位置づけのため、アルバム『NEVEN』を軸にした内容となっていた。スクリーンに映し出される様々な映像やレーザーを多用した照明効果で、非日常の空間へと一気に誘われる。さらには入場時に配られた観客たちのリストバンドがコンピュータ制御で発光することで、m-floとともに宇宙旅行をしている感覚がより一層高まる仕掛け。楽しすぎる。アルバム同様、オープニングに配置された「YEAH!」、<ゲットンゲトンゲットンゲットン>という呪文めいたフレーズが脳内をグルグルと駆け巡る「gET oN!」で一気にテンションを高めた後は、スペシャルなゲストが続々と登場。まずは聴き手の心を震わせる奇跡の歌声を持ったMatt Cabを迎えて「Das Dance」を。そして、モーションキャプチャーを使った衝撃的な演出でド肝を抜いた「TRANCEFORMARZ」などを挟みつつ、「let go」ではYOSHIKAを迎え美しい世界観を届けてくれた。“NEVEN”ツアーの全会場に帯同した加藤ミリヤとは「LOVER」と「ONE DAY」で極上のコラボを披露。「Lotta Love」ではMINMIVERBALと息の合った掛け合いを見せ、「miss you」ではmelody.に加え、SOLが参加するこの日だけのスペシャルなコラボが実現。CREAMMinamiも「Perfect Place」など数曲でパワフルな歌声を響かせた。豪華な競演の数々が描き出すめくるめく最高のシーンを堪能している間に、いつしか宇宙船は再び地球へと帰還。約75分の感動の旅は幕を閉じた。


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他にはないスケール感で展開されたm-floのライヴの余韻が冷めやらぬ中、トリを務める三代目J Soul Brothersが現れた。激しく炎を吹き上げるステージ上で繰り広げられるワイルドでパワフルなパフォーマンスに、サウンドをかき消すほどの狂気をはらんだ歓声がこだまする。「猛暑日が続いていますが、日本で今一番熱い場所はココですよね!」とMCNAOTOが語ったが、まさにその通り。会場に充満する熱気は、この日一番だったように思う。「FIGHTER」「Higher」など、アッパーな楽曲で猛烈な攻撃を手加減抜きで仕掛けていく。ツインボーカルによる幅のある歌の表現が聴き手の耳を心地よく貫く。さらにパフォーマーたちのダンスがそこに拍車をかけ、視覚的にも刺激を与えてくる。それはもう圧倒的なライヴ。だが、一方ではバラード「花火」で見せたような繊細な表現力を持ち合わせている点も、彼らの大きな魅力でもある。どんな状況下のライヴでも剛柔両面を見せつけられるそのスキルに激しくヤラれた。ラストにはキャッチーな「君の瞳に恋してる-Can't Take My Eyes Off You-」のカバーを配置し、最高の盛り上がりを作り上げ、興奮に包まれながら本イベントはエンディングを迎えた。

 

 すべてのライヴが終わると、ステージ上にはプロデューサーであるVERBALに呼びこまれる形で、全出演者が集結。そのラインナップに改めてこの日のライヴの豪華さを実感。「来年もやりたいと思います! 第三回目があったら来てくれますか?」というVERABALの言葉に大きく反応するオーディエンスたち。その実現を今から心待ちにしたいと思う。

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この日、すべてのプログラムを終了させた「a-nation island」は、LIVE10万人を含め、40万人の動員を記録。そして824日(土)からは舞台をスタジアムに移し、東京と大阪で開催される「a-nation stadium fes.」がスタートする。この夏のa-nationの熱狂は、まだまだ続いていく。 

                                               (取材・文/もりひでゆき)

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