舞台『しゃばけ』 原作者の畠中恵×脚本・演出家の鄭義信初対談!

『しゃばけ』ワールドを舞台へ

原作者 畠中恵 × 脚本・演出 鄭義信 対談

 

 ――『しゃばけ』待望の舞台化!主役の沢村一樹さんも意欲満々です。

畠中沢村さん、カッコいいですよねぇ。原作の設定より、かなり年上の若旦那なので、どうなるんだろうと今から楽しです。

鄭 今回は若旦那の年齢も、松之助が兄ではなく弟という設定も、原作と違います。殺陣やアクション、歌や踊りもふんだんに出てきますから。気持ちは『踊る狸御殿』です()

畠中:歌や踊りで表現するって、面白いですよね。私は友人に宝塚ファンがいるので、麻実れいさんのおたえさんが、とても楽しみで。

 :麻実さんとはぜひ一度ご一緒したかったので、引き受けていただいて、僕も嬉しかった。麻実さんには重要な役割をお願いしているので、ここは見物です!

 

 ――『しゃばけ』になくてはならない、妖たちはどんな感じに?

 :おどろおどろしくというより、人間に近い、でも、ちょっとどこか違うかな?という存在感にしたい。僕は勝手に幕末の設定にしたので「ええじゃないか」の声が聞こえたりします。本当にここは江戸?みたいな不穏な空気の中にいると、犬神や白沢、鈴彦姫など妖たちはかえってイキイキすると思います。

畠中:私も幕末を舞台にした小説を書いているので、その空気はよくわかります。

 :『しゃばけ』は、人が殺されたり、ミステリーの面白さとともに、根底には体が弱い若旦那をみんなが助けながら生きていくという優しいテーマがある。幅広い年代の方たちに観ていただきたいですね。

畠中:原作に対してお葉書をいただくと、親子二代、三代で読んでいますとか、周囲の仲間で回し読みしてますという方が多い。びっしりと感想を書いてくれる方も多いんです。

  :感想をもらえるって嬉しいですよね。愛読者の方々のお芝居の感想も知りたいです。

畠中鄭さんも俳優さんですから、出演もされたら?

 :いやいや、僕は実はアガリ性で無理()。脚本と演出に徹しますから、よろしくお願いします!

 

(取材・文=ペリー荻野)

 

舞台『しゃばけ』とは・・・

13回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞を受賞し、 シリーズ累計580万部を突破した、人気作家・畠中恵のベストセラー小説「しゃばけ」。2002年にラジオドラマ化、2007年にはNEWSの手越祐也を主演にフジテレビ系列でドラマ化され話題となった「しゃばけが、20134月赤坂ACTシアターにて初の舞台化!

 

虚弱体質で外出もままならないが明晰な頭脳で怪事件の謎を解く若だんなと、動けない若だんなの手足となって探偵活動をする妖怪たち…。一見、おどろおどろしい世界を独特のユーモアで再現するのは、舞台「焼肉ドラゴン」で第8回朝日舞台芸術賞グランプリ、第16回読売演劇大賞 大賞・最優秀作品賞など話題作を生み続け、201211月には草彅剛主演の舞台「僕等に炎の戦車を」も手掛けた脚本・演出家の鄭義信。

主演の一太郎には、テレビドラマ「浅見光彦シリーズ」の主演を務め、NHK「サラリーマンNEO」では三枚目役を演じるなど俳優活動のみならず、バラエティ番組の司会までこなし、近年では絵本作家としてもデビューするなど幅広い活躍をみせる沢村一樹。本作品で、2002年上演の「ゴーストニューヨークの幻」以来、約11年ぶりに舞台に立ちます!!共演者には、本作が初舞台となる臼田あさ美に加え、宇梶剛士、高橋光臣、マギー、山内圭哉、麻実れいら、個性派キャストが揃いました。

ミステリーのおもしろさ、江戸の粋な情緒、そして、ファンタジーとしての奇想天外さ…「しゃばけ」につまったモザイクのような要素は、映像よりも舞台でしか再現できないかもしれません。妖たちが舞台を所狭しと駆け回り、歌い、踊る……いわば、妖怪版「歌う狸御殿」! そして、結末の『炎』は如何に表現されるのか…。ぜひご期待下さい!!

 

<アトリエ・ダンカン プロデュース『しゃばけ』公演概要>

原作:畠中恵『しゃばけ』(新潮文庫刊)  脚本・演出:鄭義信

出演:沢村一樹、臼田あさ美、宇梶剛士、高橋光臣、マギー、山内圭哉、麻実れい ほか

東京公演 2013420日(土)~29日(月・祝) 赤坂ACTシアター

大阪公演 201357日(火)~12日(日) 新歌舞伎座  

金沢公演 2013515日(火)金沢歌劇座

 

【あらすじ】

江戸有数の薬種問屋の一粒種・“若だんな”こと、一太郎は、めっぽう体が弱く外出もままならない。ところが目を盗んで出かけた夜に人殺しを目撃。以来、猟奇的殺人事件が続き、一太郎は家族同様の妖怪と解決に乗り出すことに。若だんなの周囲は、なぜか犬神、白沢、鳴家など妖怪だらけなのだ。その矢先、犯人の刃が一太郎を襲う…。

 

【お問い合わせ】

東京公演:アトリエ・ダンカン 03-3475-0360(平日12001800

大阪公演:新歌舞伎座テレホン予約センター 06-7730-2222 (10001800

金沢公演:北國新聞社事業局 076-260-3581

 

【公式HP】 http://www.duncan.co.jp/web/stage/shabake/index.html

【公式ツイッター】@shabake_stage

 

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