坂東玉三郎 主演・演出「アマテラス」製作発表に、元宝塚歌劇団男役スター・愛音羽麗が出席

28日(月)、都内で主演・演出坂東玉三郎 日本ロレックスpresents 「アマテラス」の製作発表記者会見が行われ、坂東玉三郎と元宝塚歌劇団男役スター・愛音羽麗、鼓童代表の見留知弘、鼓童・「アマテラス」音楽監督の吉井盛悟が出席した。

歌舞伎の立女形であり人間国宝である坂東玉三郎は、2000年に太鼓など伝統的な音楽芸能をベースとした創作活動を世界中で行っている”鼓童”の演出のために招かれ、以後交流を深め、2012年4月に芸術監督に就任。

 

日本神話を題材にした「アマテラス」は、そんな玉三郎と鼓童が2006年に舞台上で初出演し、東京・京都にて連続公演を行い、翌年には歌舞伎座に登場し、絶賛を博した記念すべき作品。玉三郎による優美な舞と、鼓童による力強い演奏は、会場を歓喜に包みこみ、音楽舞踊劇として高い評価を得た。そして、2007年の再演以来、新たな演出により6年ぶりの上演が決定。更に、昨年退団したばかりの元宝塚歌劇団・男役スターの愛音羽麗の出演が決定。在団中から評価が高く、玉三郎に認められ、「アマテラス」の参加へと繋がったのです。破壊と創造、そして調和へ、新たな創造の道をひらく舞台が7月・赤坂ACTシアターで、再び幕を開ける。

 

坂東玉三郎

「2006年に初演し、ここで再演になるとは思いもよらぬことでした。特に今年は東京に続いて、博多座、南座と3ヶ月連続公演となります。2000年には鼓童についてよく知りたかったし、各メンバーの方々と何が出来るかということを探りたかったので、2年間演出させていただきました。そして、2006年の共演となったわけです。本来、主演と演出はしないのですが、鼓童さんとの関係で、演出もしないとみなさんの打楽器奏者とのコラボレーションにならないということで、演出もさせていただきました。岩戸を開ける神々が・・・演奏者が主演になれるように考えたわけであります。今年、大きな公演が迎えられることをうれしく思います。今回は新たに、再演の「アマテラス」には愛音さんが共演してくださいまして、本当にうれしい限りです。私も愛音さんも男も女もうやる俳優でございまして(笑)、ご縁を感じるものがありまして・・・。(愛音さんは)寒い稽古場でも裸足で稽古されていて、本当によかったなと思いました」と、今回の「アマテラス」について語った。

 

愛音羽麗

「昨年10月まで宝塚歌劇団に所属してまして、今回「アマテラス」という素晴らしい舞台に、出演させていただくことを本当にうれしく、光栄に思っています。玉三郎さんと一緒に佐渡へ行き、鼓童のみなさんと初めてお会いしまして・・・正直、はじめはどんなところで、どんな方々なんだろうと・・・不安と緊張でいっぱいでした。みなさん暖かく優しくて、いろんなことを話してくださり、今は一日も早くお稽古したいという思いでいっぱいです。(玉三郎に対して)舞台のためならなんでもなさるという姿勢に、心から尊敬しております」、また愛音は「みなさん熱心に稽古されてて、私が感動したのは、玉三郎さんが一人一人に手とり足とり、いろんなことを伝えられていて・・・私は宝塚という世界しか知りませんでしたが、違う世界でこのような仲間に巡り合えるということをうれしく思います」と、佐渡の鼓童村の印象について語った。

 

鼓童

「今までは舞台を中心にお願いしておりましたが、プロとしてやっていくには生活の環境だったり、いろんなことについて教えをいただいています。舞台人とはどういうことかを、突き詰めてやっていけるように環境を整えていただいています。心が段々繋がって、”玉三郎さんは、こういうことをおっしゃっているんだな”と、素直に自分達に入ってくるようになりました。教えていただいたことに対して、質問ができたり・・・。これから楽しみだなと思います」と、鼓童と玉三郎の関係の変化について語った。

また、今回音楽監督を務める吉井は「(初演では)新人として参加させていただき、今回は音楽監督として意気込んで気合をいれて、頑張っていきたいと思います。「アマテラス」という原始的な日本の神秘的な部分を、和太鼓中心としてオーケストレーションとして作っていきたいと思います。再演となるので、今までよりは質の高い、クオリティの高いものを届けたいと思います。ライブ感があり迫力を伝えられる音楽作りをしていきたいと考えています」と、意気込みを語った。

 

愛音さんをアメノウズメ役に選んだのは?の質問に玉三郎は「元団長の植田さんに伺ったら、このこだったら大丈夫だからと推薦いただいたのです(笑)。植田さんには感謝しています。愛音さんは不安だったかもしれませんが、僕は不安に思っていません」と称賛した。そして、愛音は「宝塚を出たところなので、右も左もわからぬ状態で、不安と緊張でいっぱいです。みなさんが”大丈夫だよ”と大きな船に乗ったように受け止めてくださっているので、流れに身をゆだねて・・・。私が加わることで、また新たな色や世界を作っていけたらと思います」と、志を表明した。さらに「今まで男役として表現の追及をしていたので、正直、女性役として踊ったり、歌ったりは、いまリハビリ中でございます(笑)」、「今回、玉三郎さんは)神様ですけれど。男性ですけど、あのように美しいので、男性、女性という性別を越えた魂として、どう表現できるかで、(岩の)扉が開くか開かないかだと思うので、扉が開けるようにお届けできたらと思いますと,笑いで場を和ませた。

 

日本ロレックス presents アマテラス」 

 

演出 坂東玉三郎

出演 坂東玉三郎 

       鼓童 見留知弘(鼓童代表) 吉井盛悟(鼓童・「アマテラス」音楽監督)

    特別出演 愛音羽麗(元宝塚歌劇団 男役スター)

特別協賛 日本ロレックス株式会社

制作 松竹株式会社/TBS

主催 TBSTBSラジオ/BS-TBS

 

【東京公演】

会場    赤坂ACTシアター

公演期間 2013年7月4日(木)~28日(日)


【地方公演】

福岡・博多座 

2013年9月5日(木)~29日(日)

京都・南座  

2013年10月5日(土)~27日(日)

 

 

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