『ニッポン放送ショウアップナイターCONFERENCE 2013』に原辰徳監督、野村克也氏、黒木知宏氏が登壇!

10日(月)、都内で今季のプロ野球界を振り返るとともに、来季を展望する年末恒例のイベント『ニッポン放送ショウアップナイターCONFERENCE 2013』が開催され、巨人軍の原辰徳監督、来季に北海道日本ハムファイターズの投手コーチを務める黒木知宏氏、そして東北楽天ゴールデンイーグルスの野村克也名誉監督がゲスト出演し、今後の野球界についてトークを行った。

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解説者:江本孟紀

MC:ニッポン放送 松本秀夫、山田透、師岡正雄アナウンサー

 

3年ぶりの日本一に輝いた巨人軍・原辰徳監督は、「阿部慎之助を中心に新しいチームとなり、馴染むのに時間がかかるのかなという中、4月の段階で5連敗を二度経験し、最大借金が7・・・優勝確立0%と言われました」と苦笑いし、ペナントレースの中で、阿部選手であれ、どんな選手でも自己犠牲の中でのバントやスクイズがあったことについて「1点、2点、3点という点の重みが違う。1点をとるためには手段を変える必要もある」と、室内で細かいプレーの練習をしたことなど、ペナントレースの中で幾度か転機があったことを振り返る場面も。(会場では阿部慎之助のインタビュー映像が流された)

WBCに巨人軍からは8名選ばれている。「来年は早めに慎之助のチームとはいわず、彼らは少しの間WBCという旅に出ますから、そこに重きをおいて、チームとしては8人の分、力を試したり育てたりできるので、そこに全力を出していきたいと思う」と語った。そして、原監督の甥・東海大・菅野智之については「2回目のドラフトで希望球団に入ることができた。これからは監督と選手という立場になる。いい結果になればいいが、そうそう野球の世界は甘い世界ではない。普通の選手よりは厳しくすることになるだろう」と、心を鬼にする覚悟を明かした。ニッポン放送を聴く機会が多い原監督は「僕は”1242(ニッポン放送)”しかないと思っていますから(笑)」と会場に笑いを沸かせる場面もあり、会場は笑いと拍手の渦となった。

そして、「2012年は、小さな差の中で勝つことができ、日本一という最高の勝利に終わりました。来季は連覇を挑めるチームになり、連覇は今まで経験したことがない。来季は大いに意識をして、マークされ研究される。その意識を持って、それでも我々は日本一を取るんだと・・・私自身もそれを意識しながら、さらに強いチームを目指し挑みたいと思う」と、今シーズンの戦いぶりを振り返り、また来シーズンへ向けて意気込みを熱く語った。

 

ゲストとして登場した野村氏は、開口一番に3年ぶりに日本一に輝いた巨人軍の今シーズンについて「今年のセ・リーグくらい面白くないペナントレースはないんじゃない・・・なんでも予想通りは面白くない。昔から経済の予想、天気予報、そして野球の予想の3つは、なかなか当たらない。最近の天気予報は当たるけどね(笑)」と、そして、今年5位の阪神タイガースの原因については「僕をクビにしたことですよ。やっと基礎を作ってこれからって時にポーンだよ。楽天もそうです」と意に介さずコメント。 「明日から2位、3位のプレイオフの前日にクビ宣告。当然激励に来たと思いきや・・・こういう話は早い方がいいと・・・楽天という会社は、下向いて(パソコンの)ボタンばかり押している。義理人情はあの会社にはない!(爆笑)」と、裏話とボヤキ節炸裂。WBCについて聞かれると「今は能力よりも処世術、僻んでいっているんじゃないけれど・・・俺が(WBC監督の)候補にあがってもよくない?(爆笑)」そして、山本浩二監督については「(三連覇は)無理!常識的には無理ですよ。77年の歴史がプロ野球にはあるけれど、外野手出身の名監督って誰もいない。辛うじて日本一になった若松(勉)くらい 」と辛口トーク。また大谷翔平選手の日本ハム入団を決めたことについては、「あの18歳の若僧が、伝統ある日本のプロ野球をなめている。何がメジャーだ。メジャーってどいういところかわかっているのか」と不服な様子。江本は「ドラフト制度そのものを改めないと」と、今後のドラフト制度見直しを強調した。

 

ニッポン放送ショウアップナイター解説者でもあり、来季に北海道日本ハムファイターズの投手コーチを務める黒木知宏氏は、大谷翔平選手の日本ハム入団について「第一印象は、記者会見の受け答えを聞いて驚きました。非常に頭のきれ回転が早い。相手にしっかり伝えることができる人」と好印象。そして「どういう選手になっていくか楽しみです。また、リーグ優勝した投手がいますので、全力を尽くしてサポートして育てていきたいと思う」と、今後の投手コーチとしての意気込みを語った。

 

ニッポン放送→ www.1242.com


(取材:野地 理絵)


 

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