「コーパス・クリスティ 聖骸」主演の渡部豪太さんに単独インタビュー

舞台「コーパス・クリスティ 聖骸」が9月に青山円形劇場にて上演される。主演にはドラマや映画、CMで活躍中の渡部豪太がキリストを演じる。9月6日の初日に向けて、ただ今、稽古中・・・その稽古場にて渡部豪太さんにインタビューさせていただきました。

 

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トニー賞作家テレンス・マクナリーが、1998年ニューヨーク演劇界に大論争を巻き起こした幻の問題作。アメリカでは、信者によるデモなどにも発展し話題となった。この異色作を翻訳劇の大御所、青井陽治の演出により、ついに日本初上演。キリストがゲイの若者として育ち、ユダと愛し合い、ユダに裏切られて受難の日を迎える・・・。現代のアメリカに置き換えたユニークな作品。

 

「コーパス・クリスティ 聖骸」の役・ジョシュアという役どころは?

 

渡部:「劇中では神の子、人の子、イエス、ジーザスと呼ばれたりするのですけれど・・・全てに当てはまりますし、でも”私はジョシュア”という母からもらった名前があるというのもわかっているし、大事にしているし・・・ただの男の子ですね。ただの男の子が、結果としてイエス・キリストという、このような人が奇跡を次々奇跡を起こしていったのは、面白いな・・・正直、模索中なので・・・」

 

13人の男性キャスト、コミュニケーションなどは?

 

渡部:「飲みに行ったりですね。女性のキャストがいませんので、気は楽ですね」

 

 舞台「コーパス・クリスティ聖骸」を楽しみにしている演劇ファンの方へ

 

渡部:「絶対に観て後悔させませんよ!今回はキャストが全員男性で、魅力あふれる役者ばかりです。特に女性には必見なのではないでしょうか(笑)」


 

日頃のリラックス方法はありますか?

 

渡部:「音楽もつけず、テレビもつけず、床に大の字になって、何もしないようにしています。なるべく”無”に近いように・・・ここで(稽古場)いっぱいエネルギーを爆発させて頭にメモリーさせて、家に持って帰って整理しなければならないのですね。ひとりで静かに過ごしています。あとは・・・最近、新しい料理を覚えたので・・・鶏の手羽先と玉葱しか使わないのですよ。スライスした玉葱、鶏手羽にお醤油と酢だけで煮込んで、昨日初めて作ったのですけれどね。それが美味しくて!」

 

お料理はよく作られているのですか?

 

渡部:「休みの時に、たまにですね」

 

夏場のお稽古・・・体力作りや健康法は?

 

渡部:「みんなと(稽古前に)ストレッチすることですかね。音楽付けて・・・リラックスですね。深呼吸して、(稽古を)始めるということですね」

 

今回の舞台「コーパス・クリスティ聖骸」を一言で言うと?

 

渡部:「あなたは、救世主を信じますか?そのとき、あなたは、どうしますか?・・・いろんな救世主が、いつの時代にも、どこでもいると思うのですよね。その人をあなたは本当に理解しているのか・・・。それとも、理解しなくてもいいのか・・・。ただ、ニュースやラジオから聴こえてくる情報を鵜呑みにして、先入観としてあて付けてはいないか・・・。本当に信じられるのは、目と目、手と手で、そういう人間同士のコミュニケーションが、一番の情報だったりすんじゃないかな」と、熱く語った。

 

最後に、渡部豪太さんを応援しているファンの方へ、メッセージをお願いします。

 

渡部:「僕は、いつでもみんなの傍にいる。でも、舞台をする時は、みんなが傍に来てくれるから、会うのが楽しみです!

 

 

稽古場レポート

舞台「コーパス・クリスティ聖骸」の洗礼の場面などを観させていただきました。稽古を観る前は、とても難しい内容なのか・・・イエス・キリストの時代背景を、自分自身は理解できるのかと思いましたが、イエスがゲイでホモフォビックな社会など、現代アメリカに置き換えての展開と、男性13人それぞれの個性をいかしたキャスティングも、個性豊かでとても面白い。イエス・キリストを知らない人も、のめり込んで楽しめる舞台だと思いました。主演の渡部豪太さんも「あなたは、救世主を信じますか?そのとき、あなたは、どうしますか?」と、おっしゃっていましたが、21世紀の日本に降臨したイエス・キリストは、我われに何を教え給うのか・・・。是非、青山円形劇場という独特なステージ(360度ステージ)の醍醐味を楽しんで欲しい思います。

 

(取材:野地 理絵)

 

 

「コーパス・クリスティ聖骸」

公演期間:2012年9月6日(木)~17日(月・祝日)

会場:こどもの城 青山円形劇場

 

原作:テレンス・マクナリー

翻訳・演出:青井陽治

 

出演

渡部豪太 窪塚俊介

今奈良孝行 北川能功 鷲尾昇 永山たかし 米原幸佑

近江陽一郎 赤澤燈 藤井泰造 永嶋柊吾 安西慎太郎

松田洋治

 

STAFF

美術:朝倉摂  照明:林之弘(六工房)

音響:堀江潤(オフィス新音)  舞台監督:堀吉行(DDR)、石井道隆

衣裳:松井征心  演出助手:深寅芥

写真:設楽光徳  宣伝美術:江口伸二郎

宣伝ヘアメイク:atsu.co

主催ネルケプランニング

 

チケット料金:6,500円(全席指定・税込)

 

ネルケプランニング HP

http://www.nelke.co.jp/stage/Corpus_Christi/

 

公式ブログ

http://yaplog.jp/corpus_christi/

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