ケン・チュウ 「KEN CHU 2012 CONCERT -WONDERFUL SUMMER-」2年ぶりのコンサート

2年ぶりとなったケン・チュウのコンサート「KEN CHU 2012 CONCERT -WONDERFUL SUMMER-」が、19日(日)、ラフォーレミュージアム六本木で開催され、全国のみならず、台湾、香港、韓国、中国、タイなど、アジア各国からもファンが集結した。

 

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今回のコンサートの主旨は、ケン・チュウにとって特別なもので、ケン・チュウの人生に大きな影響を与えてくれた曲の中から10曲を選曲し、想い出を語りながら曲を紹介し歌うという、ケン・チュウらしいコンサートだった。

最初の曲は、子供の頃好きだった「オズの魔法使い」の曲で『Over the rainbow』を歌った。子供の頃、木で出来たラジオから流れてきた『Killing me softly』。

曲の合間に水を飲み、「知っている顔が、何人もいます・・・」と、日本だけでなく海外からのファンを見つけて「夏休みだからね」と、ジョークで話す場面も。

 

15、16歳の頃、初めてバンドを組んだ時に披露した曲、初恋の想い出と共に、その頃に流行していた曲など・・・まさにケン・チュウのヒストリー。

汗をかいて扇子を取り出す、喉にのどスプレー(喉の調子が良くなかったケン・チュウ)をふきかける姿も見せては、会場に笑いを沸かせた。

30歳過ぎたケン・チュウ、「自分自身がわかってきた。性格もよくない、変わっている・・・人として凄くもなく、自分の気持ちばかり前に出てしまう。本当に支えてくれて、有難うございます」と、心の声を言葉にした。今回の来日コンサートには、ケン・チュウが出演した作品の監督が観にきていた。バンドメンバーの紹介があり、再びケン・チュウが登場した。そして、デートで観た映画の曲もあり、ファンはスタンディングとなったが、ケン・チュウが「どうぞ。座ってください」と、ファンを気遣う場面も。

 

抽選で会場のファンの中から4名が選ばれ、初めて日本の写真を小樽で撮った写真のパネル、手作りの陶器、そして売切れてしまったパンフレットなどを手渡しハグをした。

 

プライベートで長期日本滞在中に、自動車とバイクの免許を取得した話もあり、試験管から「朱さん、アウト!」と言われた秘話なども語り、笑いを誘った。


 

憧れていたバンド”ザ・ビートルズ”のジョージ・ハリスンの『While my guitar gently weeps』15,16歳の頃は、この歌も意味がわからず、年をとることによって、最近では歌詞の意味も理解できるようになった。

大陸でドラマ撮影中のため、少しお疲れの様子も見られましたが、2年ぶりのコンサートを心待ちしていたファンは、30歳を過ぎた大人へと成長したケン・チュウに酔いしれた時間だった。今回は、持ち歌の披露がなかったたので、次回は是非ともケン・チュウの持ち歌を聴きたいと思いました。

<囲み取材>

 

Q:2年ぶりの日本でのコンサートですが今の気持ちと、大陸で撮影中での来日ですが、コンサートの準備などは十分でしたか?

 

ケン・チュウ:「実際、今までに比べたら疲れている状態で迎えました。今年の6月から中国でドラマの撮影をしていましたので、36℃~38℃・・・もしくは40℃くらいの気温の中で撮影をしていたので、ほとんど6~8時間の撮影で、約2ヶ月間休みがなかった状態です。同時に、このコンサートの準備をしなければなりませんでしたので、ほとんど撮影に行き、部屋に戻ってきて、音楽をかけながら歌って練習するという・・・。もう一人のドラマの共演者が、私の下の階の部屋でしたので、毎日私が歌っているのを聴いていたそうです。(笑)共演者を煩わせてしまって申し訳なく思いました。全ての困難を取っ払って、今回のコンサートを迎えられたことは、嬉しく思います。2年間、日本に来れませんでしたので、本当に嬉しいですね。もしかしたら・・・みなさんに忘れられているのではないかと、不安でしたが(笑)」

 

Q:セットリストを選択する基準は?

 

ケン・チュウ:「もちろん10曲だけではありませんでした。全ての曲には、私の物語があります。何曲かは、私が恋愛中や失恋した時に、私を励ましてくれた曲の背景もあります。今回のコンサートでは、私の成長過程を見ていただきたいことと、音楽はどのような影響を受けたのかということを、みなさんと分かち合いたいと思います」

 

Q:ファンとお会いして?

 

ケン・チュウ:「たくさんの方が来てくれて嬉しかったと同時に、申し訳ないという気持ちでした。私に会いに来るためには、いろんな方法(新幹線や飛行機などを利用したり)で来てくれるので、申し訳なく思います。私の考えとしては、小さな会場でもよいので、各地で開催して、みんなさんに来ていただくのではなく、私自身がみなさんに会いに行くというスタンスを取りたかったのです。しかし、なかなかそれを実現することは難しいところです」

 

 

Q:みなさんと会いにくると言ってましたが、俳優業でですか?

 

ケン・チュウ:「もちろん、交流は音楽だけではないと思います。私自身のファンは、集まって料理などを作ったりして、パーティを開いていますが、私自身が、その場所に自分がいないという・・・。できれば私もそういう活動には、一緒に活動したいと思います。そうすれば、みなさんも喜んでくれるのではないでしょうか・・・

 

 

Q:俳優業として活躍していますが、ターニングポイントは?

 

ケン・チュウ:「演じた全ての役は、一つ一つ私にとって大事です。演じる上では、役に投入する気持ちです。その役の中で、良いと思う部分を、そのまま自分の人生に取り入れることもあるのです。最初の「流星花園」では、西門という役は、女性に優しい・・・しかし、この役を演じる前は、本当に馬鹿みたいな存在で、女性に対して、優しくするということをわかっていませんでした。この役を演じることによって、こういう風に女性に優しくすることができるということを、自分に取り入れていく。全ての役は、自分にとって、とても重要です」

 

Q:コンサートをきっかけに、音楽活動をしていくのですか?

 

ケン・チュウ:「そういう活動をしていきたいのですが、今は俳優業が多いです。音楽を作る上で、前よりも難しくなってきた。音楽業界も変わっているので、理想としている音楽を作ろうとしていましたが、まだまだ期間が長くもたなければなりません」

 

Q:懐かしく印象的な曲が多く、自分で曲を探してくるのか、どなたかが探すのでしょうか?また、マイクの音量など気になっていたのでしょうか?

 

ケン・チュウ:「曲リストを作る時に20曲くらいリストしました。ミーティングの上で、10曲に決まりました。一緒に共鳴していただいて、味わってもらえて嬉しく思います。コンサートあ、いつも面白いことが起きます。歌いだしたら違う曲で、もう一度歌いなおしました。でも、私が一番酷い状況ではなく・・・日本でのF4コンサートで・・・VICは途中まで歌ったのにストップして、歌い直したのです。日本コンサートで、歌う前に転んで腕を脱臼してしまいました。それは、武道館ででした。いつもマイクを持つ手をとは逆の手でマイクを持ったという経験がありました。よくこういうことが起きるので、慣れています(笑)」

 

(取材:野地 理絵)

 

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