「The Lady アウンサンスーチー ひき裂かれた愛」ジャパンプレミアに、ミシェル・ヨー、リュック・ベッソン監督登壇!

26日(火)、都内で映画『The Lady アウンサンスーチー ひき裂かれた愛』のジャパンプレミアが行われ、リュック・ベッソン監督と主演のミシェル・ヨーが登壇した。ビルマ民主化運動のリーダーであり、1991年にアジア女性としては、初のノーベル平和賞を受賞し、4月1日のミャンマー議会補欠選挙で見事当選したアンサンスーチーの半生を描いた物語『The Lady アウンサンスーチー ひき裂かれた愛』が、7月21日から全国公開することが決定。(※クリックで画像拡大)

 

4年ぶりの来日のミシェル・ヨー、そしてリュック・ベッソン監督が登壇すると会場は歓声と拍手の渦となった。

アウンサンスーチーの半生を映画化の製作の経緯について監督は、「実はミシェルがこの脚本で僕にプロポーズしてくれたんだ。当時フランス映画業界は厳しく、私は無職でした。ミシェルはプロデュースを頼んでくれましたが、私は脚本を読んで泣き、ぜひ監督をしたいと言ったのです」と語った。


 

アウンサンスーチー役を演じる上での役作りでの苦労や工夫した点については、「この映画は愛だけで作った映画です。実際にビルマでかれている苦境を考えれば・・・苦労は何でもありません。役作りで一番苦労したのは10キロ痩せたことです。」(監督がじっとミシェルを見つめる)「監督がいいって言ったじゃない(笑)」と、役作りの秘話を暴露した。

 

リュックは最高の演技を引き出してしてくれる監督です。タイトルは『the lady』ではなく『ジェントルマン』と言っても過言でもありません。ジェントルマンとはマイケルアリスのことです。これはマイケルアリスの物語でもあるです。また、彼女は違う目で、アイコンとしてではなく、女性であり、二児の母であり、何もよりもよき人として、インスピレーションを皆さんに感じていただきたいです」と、通訳が日本語で話終わると、監督が「へーそうですかー」と、日本語で話す場面もあり、笑いを誘った。(爆笑)

 

撮影中にスーチーさん会われたそうで…。ミシェルは「何度か会っています。一度目は2010年の11月の撮影中です。バンコクで聞いて、みんなで飛行で会いに行こうとしたがビザが下りたのは私だけでした。監督はもう少しで大きなシーンがあるからとスケジュールを気にしていましたが、私は行きました。とにかく非常に興奮し、実際に自宅に向かう車ではシュールな気持ちがしました。なぜなら今映画で撮っている自宅の前はセットと同じものだったからです。私はまるでその場所を知っていたかのように家に入りました。初めて彼女に会った時、挨拶をしていいのか、深々とお辞儀をすればいいのか、どうしていいか分からず戸惑っていたら、彼女は大きく手を広げて私を抱きしめてくれました。本当に素晴らしいひと時を過ごせました」

監督は「ミシェルが彼女と会った数週間後に私は会いました。ミシェルが言っていたように、セットと同じものがそこにはありシュールな気持ちでした。そして、自分が映画で撮っている「The Lady」(ミシェル)と本物の“The Lady”(スーチー女史)が夢か現実か分からなくなるほど似ていて、彼女もまたミシェルそのものであり、非常に混乱して、シュールでした。人生、ビルマ、子供について語り合い、映画について聞こうと思っていましたが、話すのを忘れてしまったと後で思い出すくらいパワフルな人でした」と、秘話を語った。

 

記者からの質問

Q:今のビルマの人々、そしてアウンサンスーチさんにメッセージを送るとしたらどんな言葉を送りますか?

ミシェル「最初のビルマ語の挨拶で、ビルマの方だと分かりました。女史はパリにいますが、ビルマの方々に伝えたいことはこの作品に全て詰まっています。我々も外側からこの国に対して大きなスポットを当てたいと思います。質問者の方もいつか国に帰れることを祈っています。この作品を見てビルマの方々への思う気持ちが芽生えてくれればいいと思います」そして、監督は「私がビルマを思う気持ちは2時間あります。それはこれからここで上映されます」と笑いを沸かせた。そして、最後に一言だけ付け加えさせてください。この物語はとても悲しい出来事ですが、真実のお話です」とメッセージ。

 

STORY

1988年、ビルマ――。英国で幸せな家庭生活を送っていたアウンサンスーチー(ミシェルヨー)は、母の看病のために久しぶりに祖国ビルマ(現ミャンマー)に戻ることになった。そこで目にしたのは学生による民主主義運動を軍事政権が武力で制圧する惨状。そんな中、「ビルマ建国の父」と死後も多くの国民から敬愛されるアウンサン将軍の娘の帰国を聞きつけた民主主義運動家たちがスーチーの元に集まり選挙への出馬を懇願する。不安を抱きながらも民衆の前で立候補を決意するスーチーだったが、それは、ビルマを支配する軍事独裁政権との長い闘いの始まりであり、愛する家

  

 

監督:リュック.ベッソン 脚本:レベッカ.フレイン

出演:ミシェル.ヨー、デヴィッド.シューリス

 

7月21日(土)角川シネマ有楽町、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか 全国ロードショー

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