韓国映画『サニー 永遠の仲間たち』特別試写会、80年代アニメ「タッチ」のゴールデン・カップル三ツ矢雄二と日髙のり子が、学生服で同窓会を開催!

15日(火)、都内で韓国映画『サニー 永遠の仲間たち』の特別試写会の舞台挨拶が行われ、80年代アニメの金字塔「タッチ」のゴールデン・カップル三ツ矢雄二と日髙のり子が制服姿で、映画のスペシャルサポーターとして登壇した。

 『サニー 永遠の仲間たち』は、昨年韓国では全人口の5人に1人は観たと言われる740万人を動員の大ヒット。女性の変わらぬ友情が美しく、時にコミカルに描かれた作品。彼女達が女子高生として過ごした1986年、そして25年あまりの年月を重ね、母として妻としての自分に時間を取られ、人生の主役でいられる時を失いがちになった2011年、ノスタルジックな世界と現代という二つの時間軸をソウルの街並み、その時代の流行、社会背景、音楽といったその時代を描くパズルでシンクロさせてストーリーが展開していく。

 

日髙は「『タッチ』という作品は、26年前に2年間続いた作品なのですけれど、私達初めて学生服のコスプレをしました。学生服を着ちゃうくらい、この映画が凄く素晴らしかった。(制服姿に)高校生の時はセーラー服だったので、南ちゃんっぽい制服で、ちょっと恥ずかしいけれど嬉しい。」三ツ矢は「56歳になりますが、恥を知れ恥を知れ!何となく、ビシッと襟を正す気持ちになりますね。」初めての学生服を着た感想を語った。

 

日髙「プライベートでは高校2年の子供がいて、子供を産んだ時は”この子が主役だ”と、この子のためのサポーターだと人生を歩こうと決めた。ところが自分自身も手が離れてきた時に、もしかしたら・・・また自分の好きなことが出来るかもと思ったのです。まさに、それと同じように映画の主人公がいて、いつでもどんなに年をとっても、自分の人生の主役は自分なんだというところに共感を得た。」

三ツ矢「男性として男子校に通い、私だけがグレーゾーンで(笑)。女性同士の繋がりと強さ・・・、男性と違い母になり妻になり、段々役割分担が変わっていくのだなと・・・。最後の友情のところで、ちょっとうるうるときちゃい、羨ましい気がしました。男性同士の繋がりよりも女性同士の方が共感できる部分が大きいのかなと羨ましく思い最後は感動しました。」と、映画を観た感想を語った。

 

三ツ矢「日髙さんは妻となり母となったことが一番の変化かな。僕はずーっとグレーゾーンでここまで来てしまった。26年も付き合っていると、家族みたいになりますね。仲間というか家族というか長く付き合えば付き合うほど、二人の関係は変わっていないですね。

日髙「初めて会ったときは、声優としての大先輩で教わることが多くて、三ツ矢さんの言うことが全部正しいと思って、月日が流れて・・・私が妻となり母となって子供を育てたうえで三ツ矢さんを見ると、”何て子供の部分を持っているのだろう”と思って・・・。私の心が成長した分、同期っぽく話せる部分と私の息子的な部分と素敵なところがあります。」と知り合ってから26年経った今を語った。

 

高校時代の恋はの質問に、日髙は「中学時代に気になっていた人がいて、高校時代も気になっていたが発展がなかった。ナミと同じですね。発展がないからずっと綺麗なままで、甘酸っぱい想い出。」三ツ矢は「グレーゾンは甘酸っぱいよりもほろ苦い。なかなか心ときめいて愛せない自分。あの時の胸キュンという気持ちは何処へいってしまったのだろうか。周囲を見回すがキュンとはいかない。高校時代はキュンキュンしていた。素敵な恋をまたしてみたい。」

 

もしも浅倉南ちゃんがこの作品に一言くれるのなら・・・日髙「南も言いたいことをもっとバンバン言えばよかった。『サニー』のみんなはイイな。タッチャン、南『サニー』が観たいよ。南を映画館に連れて行って。(歓声と拍手)」

タッチがこの作品を応援してくれるのなら・・・三ツ矢「上杉達也は世界中の誰よりも映画『サニー』を愛しています。みんな観てくれよな。(歓声と拍手)」二人は「タッチ」の達也と南の声で映画『サニー 永遠の仲間たち』をPRした。

<囲み取材>

Q:初めて制服を着て、お互いに見てどう思うか?

 

三ツ矢「(日髙の制服姿に)これに上着があったのですが、上着を着ると清掃員のおばさんみたいになっちゃったので、上着はよしときなと言ったのですが、なかなか清々しくて顔のシワさえなければ現役高校生でいけるかなというくらい初々しい思い、ちょっとドキッとしました。」

日髙「(三ツ矢のことを)これで50歳以上なのと思うくらい、学生服がとてもよく似合っていると思います。そして、立派な青年に見えてとてもグレーとは思えません。」

 

Q:出会って26年ということですが、日髙さんは当時から三ツ矢さんのグレーな感じは?

 

日髙「わからなかったのです。普通の男性でも”そうよ~”とか言ったりするので、そんな感じかと思って。気づくのが遅かった。」

三ツ矢「鈍感だね。普段は普通なのでね。」

 

Q:映画のキャッチコピーで”一番輝いていた日々が、また、やってきた”とありますが、お二人にとってこれまでの人生の中で一番輝いていた日々は?

 

三ツ矢「今が一番輝いていたと言いたいと思いながら生きている。「タッチ」をやっていた時に、いろんな方に支持されて、何度も再放送されて、たくさんの方がご覧になられて、あの中での僕とのり子は輝いていたんだろうなと思います。そういう作品に巡り合えたことがとても幸せだなと思います。」

日髙「私と三ツ矢さんの26年前に「タッチ」という作品で注目していただいて、時を経て26年後にこうしてあの時のように取材を受けていることが信じられない。まさに昔もちょっとワープした今も・・・キラキラ輝いているのではないかと思います。」

 

Q:胸キュンするような恋がやってくると思いますか?

 

三ツ矢「時々、このまま死んじゃうのかなと、ちょっと寂しくなります。美味しいものも食べましたし、行きたいところにも行きましたし、欲しいものも手に入れたので、何か一つ欠けているままでは哀しい気がするので、もう一度くらいは、キュンとして安らかに看取られたい。」

日髙「昔のような激しく燃える恋は、私にはわかりませんけれど、見つけて欲しいなと思います。

三ツ矢「加藤茶さんや堺正章さんなど大先輩がトキメキ盛りですので、まだまだ先があるぞと胸キュンを見つけたいと思います。タイプは幅広いです。」

 

Q:『サニー』のキャストの中で、自分が演じるのなら?

 

三ツ矢「自分の中で近いと思うのがリーダーのチュナ、一番自分に近いかなと思います。何でも仕切るのが好きだし、陣頭指揮に立つのが好きなので、リーダーのチュナが僕っぽいかなと思います。」

日髙「ナミ、最終的に次のリーダーであろうというナミ。なかなか人を引っ張りたくても引っ張れないことがあって、(チュナを指差し)私が側にいたら”チュナあんたくそカッコイイ”と言うようなリーダーでした。」

 

Q:声優の大先輩で、三ツ矢さんが厳しかったとのことですが?

 

日髙「『タッチ』の映画で、雨の中タッチャンの墓参りをするシーンで、私がダメだったために何ども録り直しになってしまったので、”もっと僕を愛して!”と睨みつけておっしゃったのです。日髙を追い詰めなきゃダメとおっしゃったと他の先輩からお聞きしました。」

三ツ矢「(日髙は)声優経験が少なかったので、本当にいちから教えるという感じで臨んだ作品だった。そういう意味では何もかもが厳しかったと思います。愛は大切ですからね。」

 

日髙「青春時代の『サニー』のメンバーは、自分たちの本音のまま生きているという、剥き出しの感情がぶつかり合うということで友情を深めていくところがあり、大人として追いたくなる部分と26年経って再開した時でも同じ気持ちの位置に、メンバーがおばさんになっても戻れて輝けるというところが共感した部分です。女の子同士の熱い友情に感動する映画です。」

三ツ矢「学校を卒業し、様々な人生を生きて、いろいろな生き方をして、またどこかで巡り会う。学生でいた頃と最後に巡り会った時のいろいろな人生が一人一人にあり、人生はその人にしか生きられない人生で、学生時代に持っていた一番ピュアな部分を忘れずにいるのが、どんな人生を送ってもピュアな部分で繋がれるのだなと思われる作品。最近はゲーム世代と言われて、個人対個人の付き合いがなかなかできなくて、電話よりもメールだったり、お互いの感情をぶつけ合うことがなくなってきて、人間関係は確信の一言よりもまわりにある付随した感情が大切で、そういうところから仲間意識が芽生えていくのではと思います。本音で付き合い本音でぶつかり合い、喧嘩もし仲直りもし、付随した言葉の環境の中で育ってくれないと、一番大切なキラキラしたことを見出すことができないと思う。映画を観たらぶつかり合って生きていくことをみなさんにわかってもらいたい。そのための1986年の設定なんだなと思います。ぶつかり合いがあったからこそ、26年後にひとつになれたんだなと思う作品。」とスペシャルサポーターとして、映画について熱く語った。

『サニー 永遠の仲間たち』 STORY

 

完璧な夫と高校生の娘に恵まれ、幸せな日々を送っていた主婦のナミ。ある日、母の入院する病院先で、高校時代の友人チュナと再会する。25年前、ソウルの女子校へ転校したてのナミを、姉御肌のチュナが仲間に入れてくれたのだった。個性豊かな7人の仲良しメンバーは、友情の証としてグループを“サニー”と名付け、ずっと一緒にいようと誓うが、ある事件がきっかけで離ればなれになってしまう。あれから25年。病に冒され、また仲間に会いたいというチュナのため、ナミは残りのメンバーを探し始める。それはナミにとって、夢を抱き、輝いていた日々を取り戻していく旅でもあった。

 

 

監督: カン・ヒョンチョル『過速スキャンダル』

出演: シム・ウンギョン、カン・ソラ、ミン・ヒョリン、ユ・ホジョン、ジン・ヒギョン、コ・ソヒ、ホン・ジニ

2011年/韓国/124分/カラー/シネスコサイズ/ドルビーSRD/原題:『SUNNY

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配給:CJ Entertainment Japan

5月19日、Bunkamuraル・シネマ、ヒューマントラストシネマ有楽町他全国公開

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