沖縄国際映画祭 楽しんごがフィリピンのコメディー映画を紹介

「オネェ全員に観てほしい!」“ゲイ人”楽しんごが『Praybeyt Benjamin』に思いを“注入”

沖縄コンベンションセンター・シアター2でフィリピン映画『Praybeyt Benjamin』の上映前に舞台あいさつが行われ、ウェン・V・デラマース監督、クリエイティブ・プロデューサーのクリス・G・ガズメンさん、スペシャルサポーターとして“ゲイ人”の楽しんごが登壇しました。

 

Praybeyt Benjamin』は、勇ましい軍人の血を引く名家の出であるベンジャミン・サントス8世がゲイであることを隠して入隊し、ミッションとして誘拐されたおじいちゃんを救うというフィリピンのコメディー映画です。 

 

はじめにスペシャルサポーターの楽しんごが登場すると、会場からは大きな拍手が!会場を見渡すと「すごーい!思ったよりたくさん集まってくれているんですねー!」と、予想外の観客の数に満面の笑み。

司会に作品を観た感想を聞かれると、「フィリピンの映画は何度か観たことがあるんですけど、もう本当に面白くって面白くて、泣けて笑える作品です。共感できる部分がたくさんあったので、2回観ちゃいました!」と大絶賛。さらに主役のキャラクターに共感する部分が多かった様子で、「僕と似てるんですよねー。好きな男の子のタイプとか。男らしくしなきゃいけないのに、女の子っぽくなっちゃうみたいな。転んだら『あんっ!』って言っちゃうところとか」と興奮気味に話していました。

 

また、沖縄を満喫しているかを問われ、「沖縄はタイプの子ばっかなんですよ。野球部の子とか」と話すと、気付いたかのように「実は僕、今、坊主(頭)なんですよ~。見せましょうか?」と、おもむろに坊主頭を披露。「お似合いですよ~」という司会の言葉に、「ホントですか?これロンドンのレズビアンみたいとか言われるんです」という性別を超えたイメージがついたことへの告白に、観客一同大爆笑でした。

続いて、ウェン監督は、拍手の中、手を振りながら「Hello,OKINAWA Hello,World!」とあいさつ。司会から映画祭参加の感想を聞かれた監督は、「ここに来られたことがとても光栄です。そしてここで作品を観られることが本当に光栄です!」と笑顔で話しました。

 

どんな沖縄料理を食べたか聞かれたクリスさんは、「どれが沖縄料理か分からないですけど、日本料理はたくさん食べました!」とニッコリ。その様子を横で見ていた楽しんごが「僕、今日(の夜)空いてますよ!」と監督を誘うと、「あなた、食べられたいですか?」と、監督からまさかの返事が。すかさず「食べられた~い♪」と甘えた口調で答える楽しんごに、観客一同大爆笑でした。

また、坊主頭にしてからモテるという楽しんごは、ウェン監督から「彼氏はいるの?」と質問され、「アタックはされているんですけど、事務所に止められているので…。結構厳しいんですよ~」と寂しげな表情で話すと、観客は笑いをこらえるのに必死の様子でした。

また、ウェン監督は「このストーリーは、“受け入れる”ということをテーマにしています。どんな人種だろうと、宗教であろうと、何人であろうと、受け入れるということをテーマにしてます」と作品に込めた思いを表現すると、それを聞いた楽しんごは「やっぱり心臓の鼓動はみんな一緒ってことですよね~」と感慨深げな様子。

最後にコメントを求められたウェン監督は、「この映画を楽しんでもらえると光栄す。この映画で笑ってもらえると光栄です。そして、この映画が『最後に観たフィリピン映画』にならないことを祈っています」とコメント。続けて、楽しんごが「ミッツ・マングローブさんとかクリス(松村)さんとか、オネェタレント全員に観てほしい!」と締めくくり、最後まで笑いに溢れた舞台あいさつとなりました。

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