チェ・ドンハ MEMORIAL LIVE-チェ・ドンハの歌声よ、世界に届け!(アジアエンタメLIFE 独占ライブレポート)

ラジオ放送エフエム世田谷(83.4MHz)とのコラボ企画(公開収録)。昨年5 月に永眠した、元SG WANNA BE+ のチェ・ドンハ。今なお彼の軌跡の歌声に想いを寄せるチェ・ドンハのファンの方、SG WANNA BE+ のファンの方、彼らから多大なる影響を受けて育つ、ドラマ「アイリス」OST(「愛って本当に・・・」)でその圧倒的な実力に魅了されたDECEMBER。本来、チェ・ドンハのメモリアルライブに出演する予定だったDECEMBERが、徴兵の義務のため来日できず、DECEMBERの代わりにSOUL CRYがドンハのメモリアルライブという大役を努めました。

MC:立花裕人さん

 

MC:2011年5月26日、繊細はハートと天性の歌声と何よりも美しい魂を持ったスターが、文字通りスターになりました。彼の名前はチェ・ドンハ。享年29歳でした。SG WANNA BE+の元リーダーで、ソロ活動をしている日本でも活動していた真っただ中の突然の死でした。私が最初で最後、チェ・ドンハさんにインタビューしたのは、昨年の3月東日本大震災の数日後でした。東日本大震災であれだけ大きな被害を受けた日本、数々のアーティストが来日をキャンセルした中で、彼は勇気を抱いて来てくれました。彼との時間は1時間、一番印象に残っている言葉は、「日本のたくさんの人が傷ついている中で、僕は日本人のみなさんに勇気を与えたいのです。」という話をしました。

インタビュー時の余震も何もなかったかのように振る舞いました。インタビューの後に聞いてみると、その時不安だったそうです。韓国にはこのような地震がありませんからねと語っていました。インタビューしていると緊急物資のヘリコプターを見ながら、日本は今大変なことになっているのですねと彼は言いました。それだけにの彼の死というのは、本当に残念でした。

MC:チェ・ドンハさんを語る上で、日本の事務所であるSUJONGエンターテイメントのホン代表をお迎えしました。

(ここでDECEMBERが徴兵義務で来日できなかったことのお詫びと説明がありました。)

MC:チェ・ドンハさんをホンさんと改めて振り返ってみたいと思います。ドンハさんはホンさんのことを実のお兄さんのように慕っていたということですよね。

 

ホン代表:兄なのか友達なのか。

 

 

MC:最初のドンハさんとの出会いは?

 

ホン代表:2007年に大阪でチャリティーコンサートがあり、SG WANNA BE+が出演していました。チャリティーコンサート前日に帝国ホテルでパーティーがあり、その時にドンハと会い紹介していただきました。ちょっと挨拶したら、お腹が痛いと言って部屋に戻ってしまいました。ドンハの第一印象は、無愛想な奴だと思いました。

 

ホン代表:2回目に会ったのは2008年、札幌でのコンサートでのゲストで、ドンハが来ていて、あいさつしたらあまり覚えてないというドンハでした。その時の印象もますます何て生意気な奴だと思いました。

 

 

MC:二人の印象が、何か変わってくる状況はあったのですか?

 

ホン代表:我が社の会長である小松会長が、初めてドンハとお会いしたのです。その時も無愛想だったのです。小松会長が「ドンハ君笑ってよ」と言ったほどでした。一緒にコンサートの話などをしていたときに、小松会長が「ドンハ君は、歌いたいのだよ。まどろっこしいことはいらない君は歌だけやりたいのだよ。」と・・・その時にドンハが目に涙を浮かべて、「僕の気持ちを本当にそのまま言ってくれた人は初めてだ。」と言ったのです。そこから小松会長を小松パパと呼ぶようになりました。

 

MC:小松会長のように、自分を分かってくれる人が日本にいるんだと嬉しかったのでしょうね?

 

ホン代表:ドンハはお父さんがいなくて、自分のことを打ち明ける言える相手がいなかった。歌を歌うことで自分を表現できることで、バランスを保っていたのです。

 

 

MC:小松会長の奥さんと言えば、水前寺清子さんですけれども、雑誌などのインタビューを見ると水前寺清子さんの養子になりたいと言ってたのですね?

 

ホン代表:養子というか下宿をしたいと言っていました。家も知らないのに養子に行きたいとはどういうことか。まずは日本に来なさいよと言いました。

 

 

MC:その時は小松会長と水前寺清子さんの暖かさに惹かれたのですかね?

 

ホン代表:シェラトンでディナーショーを開いたときに、サプライズゲストで水前寺清子さんに歌っていただきました。突然“365歩のマーチ”の音楽がなったときに、それまで会場はドンハ一色でしたが、一気に水前寺清子一色になってしまったのです。座っている人がみなさん立って「チーター」と叫んで、ドンハが立ったまま水前寺清子が歌っているのを見て、ビックリしてドンハが拍手していました。僕の舞台なのにという感じでした。そういうエピソードがありました。

 

ライブ映像

Vanila Sky」、「愛 Timing

 

MC:この2曲でエピソードはありますか?

 

ホン代表:京都公演でゴンドラからドンハが降りてくるのですが、高所恐怖症のドンハに、「怖いか?」と聞いたら「大丈夫!」と言うのですが、本当は大丈夫じゃない状況。ゴンドラに上がったときに2階席が見える、人気が落ちていたので2階席は閉めていました。今まで彼は一万人キャパでコンサートをやって来たのですが、わずか1000人の2階席が空いているのを見て、俺はここまで落ちたのかと涙が出た時に足が震えた。そしてゴンドラが降りたときに、青いペンライトを振るファンのみなさんを見た時に、俺はsg時代を忘れたはずなのに、まだ残っていた。ここまでみんなが応援してくれるのに何を思っていたのかと涙が出ました。涙で最初は声が震えていたのです。

 

MC:京都公演での滞在での想い出は?

 

ホン代表:1ヶ月大阪にいたのですが、ドンハは良く食べていましたね。ステーキのもなみでは、いつも行列の店なので列ばないといけなくて、ドンハも韓国ソウルなら列べないけど、日本なら列びますと一緒に列んでステーキを食べました。串かつ屋へ行くと「ここは串かつばかり出るのか?」と聞いてきました。そして、「すみませんが、ご飯と味噌汁を下さい。」と、どうやらご飯と味噌汁が食べたかったのです。そして、ホテルに戻るときにケーキ屋さんに寄って、必ずコンビニへ行き小さいオレオを買うのです。毎日オレオを買うのです。

 

 

MC:アーティストの方は、日本に来ると体調管理をしますが、ドンハさんは?

 

ホン代表:韓国へ帰って体重を計ってみると、7キロ太ってしまったと。京都公演の次は名古屋公演でしたので、名古屋あたりからファンの方からも「ドンハ君、ふくよかになっている?」と言われ、ズボンも測った時より小さくなっているというくらい太って帰りましたね。

ライブ映像

「僕の味方」、「心も愛も涙も」

 

ホン代表:公演で「アリラン」をアカペラで歌う時に、マイクを切ってこれから僕はマイクなしで歌いますよという合図が、ファンの方が勘違いして大合唱になった。韓国語なのにみんな「アリラン」知っているのですねと言ってました。

 

MC:最後にドンハさんに代わって、ホンさんからメッセージがあります。

 

ホン代表:昨年5月17日に北とぴあ、28日に震災チャリティーイベントを行うことになっていました。その時にドンハが日本語で勉強して、日本語で綴ったメッセージが届いていました。この言葉を日本語で言うから、ハングルで読めるように書いてくれと貰っていた手紙がありまので、これを今日はドンハの代わりに、読ませていただきます。

 

「地震は怖いです。けど、これは誰が悪いのではなく、これも自然の一部の出来事だからです。しかし、人間も自然の一部であるならば、人間の願いや祈りもそれに引けを取るものではありません。この度、ファンのみなさんからの愛のある支援、本当にありがとう。また、多くの方が震災支援のために、義援金を出してくれたこと、被災地の人々のために手を差し伸べてくれたこと。本当に嬉しかったです。とても大きなあたたかい励まし、胸が熱くなりました。今回の震災で日本が受けた傷跡は、とても大きいです。だけど日本はこの困難を乗り越えられると信じています。何故なら日本はひとりじゃないし、世界各国から支援の手を差し伸べられているから。多くの人が日本のために、祈ってくれることをしているから。そして、今日のように震災チャリティーに貢献できたことをみなさんをとても誇らしく感じます。みなさんからの支援を僕は絶対に忘れません。心からの感謝を申し上げます。本当に、本当にありがとう。 -チェ・ドンハ-

 

ホン代表:亡くなった人間が、公開ラジオでステージに呼ばれること、本当に素晴らしいと思っています。感謝しています。人が死んだらそこで終わるのではなく、その人が亡くなっても意志を引き継ぐことで、その人がまた生きるんじゃないかと思います。みなさん、ここにドンハが来てますよ。感じてください。今後とも応援宜しくお願いします。

 

ライブ映像

「アリラン」、「馬鹿よサヨナラ」、「君だから愛してる」

 

(ドンハの日本事務所の方々もファンの方々もドンハの映像を見ながら思い出に浸り、涙しこれからも頑張って生きていこうと・・・)

JOULE ゲストライブ>

チュンヒ:2005年に日本に来まして、2006年に韓国歌謡コンテストに出場し、sgの「Rainbow」という曲を歌い優勝しました。Sgは嵌り大好きでした。

Yutaka:初めてのライブが、ここ「表参道 GROUND」でした。

Sgのナンバーで「私があなたを」披露。

 

活動予定

3月16~18日 羽田空港国際ターミナルで、無料ライブを開催。16日は19時からJOULEのワンマンライブ、17~18日はKPOPフェスティバルとなります。メイン司会もJOULEとなります。

SOULE CRY ライブ>

 

ドンハの「Timeless」のイントロが流れるとファンの方から「キャー」と黄色い声援があり、一緒に口ずさむ姿が見られました。

 

MC:チェ・ドンハさんの印象は?

 

SOULE CRY:高校生のときから大好きでした。デビューステージでドンハさんと一緒になり、あたたかい言葉をいただきました。

 

ドンハの「僕の味方」を披露。

MC:デビューのきっかけは?

 

SOULE CRY:いろんなオーディションを受けました。2位になりましたが、その時の1位は少女時代のティファニーでした。

 

MC:オーディションで、1位が少女時代のティファニーで、SOULE CRYさん2位だったわけですから、タイミングがうまくいけば、SUPER JUNIORだったかも?

 

ただ爆笑するSOULE CRY

(アンコール)

SOULE CRY:アンコールをいただいてよいものかどうか・・・

(チェ・ドンハ メモリアルライブなので、アンコールをしてよいのかをドンハのファンにお伺いをする謙虚なSOULE CRY。)

会場から拍手と「ありがとう」と声援をいただきました。

(ドンハのファンのあたたかい言葉に、涙するSOULE CRY。)

 

アンコール曲は「未熟な愛」

 

チェ・ドンハさんと徴兵で来日できなかったDECEMBERへお花が贈られていました。

 

ライブ終了後は、チェ・ドンハのファンの方々をドンハDNAを引き継ぐアーテイストのSOULE CRYJOULEが、握手と挨拶でお見送りをするという心温まるメモリアルライブでした。

 

チェ・ドンハさん安らかに・・・そして、これからもドンハさんの歌声は、みんなの心に生き続けています。

 

 

(取材: 野地 理絵)

 

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