アカデミー賞に輝いた『アーティスト』来日舞台挨拶!

映画『アーティスト』の来日舞台挨拶が38()19時、メイン劇場であるシネスイッチ銀座にて行われました。先月日本時間27日発表となったアカデミー賞で作品賞、監督賞、主演男優賞、作曲賞、衣装デザイン賞の最多5部門を受賞した『アーティスト』ですが、受賞の興奮さめやらぬまま受賞式後わずか10日後に緊急来日となりました。

ミシェル監督とブールス氏は、2006年の東京国際映画祭でサクラグランプリを受賞して以来、6年ぶりの2度目の来日。当日到着しわずか2時間の日本滞在で舞台挨拶にのぞんだ監督とブールス氏ですが満席の会場で割れんばかりの拍手で出迎えられました。

 

ゲストの中谷美紀さんが大輪の花束をもって登壇すると、その美しさに両名からため息が漏れました。フランス人らしく監督は登壇する中谷さんの手を自然にもってエスコートしたり、ブールス氏は中谷さんの手にキスをしたりとアピール。監督は、中谷さんの美しさを称賛するコメントをした後「私の妻は主演女優のベレニス・ベジョなので、変な下心はありません」と弁解し、会場の笑いを誘いました。

作品を鑑賞し、大変感動された中谷さんから来日した二人に熱心に質問がでたりオスカー像が登場し、監督が中谷さんに像を持たせるシーンでは「帰さないわよ」というジェスチャーをしたりと、終始にこやかな舞台挨拶となりました。

●ミシェル・アザナヴィシウス監督(45歳)(アカデミー賞監督賞受賞)

震災の1周年に来日できたことは、感慨深いです。この作品をもってこれてよかったと思います。世界中にこの映画が受け入れられた理由に、秘密はないです。秘訣があるなら次回作のために自分でも知りたいです。ただ一ついえることは真摯な気持ちで作ったということです。受けは狙っていません。皆さんに感動を与えられるように作りました。このロマンティックなサイレント映画はユニバーサルな言語です。映画への愛情を再認識することできます。サイレントムービーは好きです。その感動をよく知っているので、皆さんと分かち合いたいです。

 

●ルドヴィック・ブールス(41歳)(アカデミー賞作曲賞受賞)

津波の映像をテレビで見ていて、6年前の東京のことを思って心を痛めていました。この時期にこの作品を日本の皆様に紹介できてうれしいです。今回の作曲の仕事は役者の感情を監督の頭の中を翻訳しなければならなかった。エキサイティングな仕事でした。

 

●中谷美紀(36歳)(日本人ゲスト)

スターの栄枯盛衰、そして再生、たくさんの要素が入っている映画。大好きです。映画への愛がひしひしと感じられました。そしてわくわくし、たくさん笑って泣きました。大変感動しました。(オスカー像を持った感想を問われて)とても重いです。お米を買って帰る時のようです。

<STORY>

1927年のハリウッド。サイレント映画界屈指の大スター、ジョージ・ヴァレンティンは、新人女優ペピーを見初め、人気女優へと導いていく。強く惹かれあう二人――。しかし、折しも映画産業はサイレントからトーキーへの移行期。サイレントに固執するジョージが没落していく一方で、ペピーはスターの座を駆け上がって行くこととなり…。 

古き良きハリウッドの黄金時代を舞台に、白黒&サイレントという手法で描き上げる、極上のラブストーリー。いま、世界に足りないのは、こんな〈ロマンティック〉。

 

(C)La Petite Reine . Studio 37 . La Classe Americaine . JD Prod . France 3 Cinema . Jouror Productions . uFilm

監督・脚本 ミシェル・アザナヴィシウス 

出演 ジャン・デュジャルダン、ベレニス・ベジョ 他

配給・宣伝:ギャガ

4月7日(土)シネスイッチ銀座、新宿ピカデリー 他 全国公開

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