『セイジ-陸の魚-』完成披露試写会

8年ぶりに監督に返り咲いた伊勢谷友介がメガホンを執った映画『セイジ-陸の魚-』の完成披露試写会が、10日(金)行われました。ベストセラーになった辻内智貴の小説「セイジ」。人が人を癒すことの難しさを描いた原作に感銘を受けた伊勢谷監督が、5年の月日をかけて映画化した作品。この日の試写会は立ち見が約50人ほど出るという人気。会場には約350人の女性が集結し、歓声と歓迎で一緒に完成披露試写会を祝った。

 

登壇者:伊勢谷友介監督 西島秀俊 森山未來

伊勢谷監督は「すごく興奮しています。5年かけて作った映画をみなさんが今日観ると思ったら、もうたまらないです」と喜び、「俳優さんのおかげで、やっと結実しました。みなさんに何かの糧になってもらえればと思います。」とコメント

セイジ役の西島秀俊は、役作りのために身体を絞り、撮影に臨んでいる。伊勢谷監督も「「あしたのジョー」で、身体を絞ったのに西島さんが美味しいところを全部持っていった。こんな笑顔で意地が悪い男ですよ。」と西島の役作りのストイックさを絶賛しつつもジェラシーの伊勢谷監督。そして「西島さんは差し入れのお菓子の前にずっと立っていたことがあった。身体作りのため食べれなくても、お菓子を見ていたいのだと思った。」と撮影での秘話を語った。

 

 

西島は、身体を絞った理由は「体をそぎ落とすことで、精神的にも研ぎ澄まされた形になるので、今回はそういう役作りでいきました。」とコメント。しかし、1つ心残りがあり、それは「体脂肪を測っておけばよかった…」と苦笑い。

 

 

映画の劇中では“旅人”と呼ばれる“僕”を演じた森山未來は「日光で撮影をしたのですが、そこまで自転車で行ったりしました。旅人と呼ばれることに、自分も「うん、俺、旅人」と思いたかったので」と、役への入れ込みようを語り、西島は森山を「一番えぐい奴」とコメント。

最後に伊勢谷監督は「年齢や立場によってさまざまなとらえ方があると思う。一回見たら5年後に見てほしい。とらえるものが違うと思うので」と映画をアピールした。

2012年2月18日(土)よりテアトル新宿ほかロードショー!

<ストーリー>

 

「僕」は20年前のあの夏へ帰っていく。セイジと出会ったあの夏へ。

 

まだバブルの熱気が残っていた時代。学生最後の夏休みを迎えた「僕」(森山未來)は、適当に就職先を決めて、一人自転車旅行に出かけた。見知らぬ街をいくつも越えた時、衝突事故を起こして旧道沿いに立つドライブイン・HOUSE475に辿り着く。普段は寡黙だが心を捉える言葉を持つ店主のセイジ(西島秀俊)と、夜な夜な集まる個性的な常連客たちに何故か強く惹かれた「僕」は、いつのまにか住み込みで働くようになる。

 

見知らぬ場所の、自分とは全く別の人生をおくる人々との毎日は刺激的で楽しく、「僕」は居場所を見つけたような気分になるのだが・・。セイジのことがもっと知りたくなった「僕」は、密かに彼の周辺を探り始める。そんな矢先、平和な日常を一瞬で吹き飛ばしてしまう凄惨な事件が起こる・・。

監督:伊勢谷友介

 

CAST:西島秀俊/森山未來/裕木奈江/新井浩文/渋川清彦/滝藤賢一/二階堂智/津川雅彦

 

STAFF

【撮影監督】板倉陽子

【脚本】龜石太夏匡/伊勢谷友介/石田基紀 

【原作者】辻内智貴

【製作者】龜石太夏匡/武部由実子/石田基紀 

【製作総指揮者】木下直哉

【音楽】渋谷慶一郎

【衣裳】澤田石和寛

上映時間:108

製作国:日本

配給会社:ギャガ+キノフィルムズ

©2011 Kino Films/Kinoshita Management Co.,Ltd

 

公式サイト:http://seiji-sakana.com

 

Asiaent_Lifeをフォローしましょう

<人気記事>