キム・ギドク監督の復帰作『アリラン』が第12回東京フィルメックスで『観客賞』受賞!

© 2011 KIM Ki-duk Film production

 

 

 

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ム・ギドク監督の3年ぶりの復帰作、映画『アリラン』が11/19(土)~11/27(日)に有楽町(有楽町朝日ホール、有楽座ほか)で開催されていた第12回東京フィルメックスで、観客賞を受賞しました。

チケット発売初日の11/3(木・祝)、たった3分で『アリラン』のチケットは完売。11/19(土)、本映画祭のオープニング上映に合わせてキム・ギドク監督が来日し、上映後、満席の会場から大きな拍手で迎えられました。観客からは「(映画の内容に合わせて)あなたの家のドアをノックし続けます。映画を作り続けてください」など数々の熱いエールが送られ、会場はギドク監督の復帰を見守る温かな雰囲気に包まれていた。今回の受賞は、映画ファンのギドク作品への渇望を証明する結果となりました。

<キム・ギドク監督からのコメント>

オープニングで上映して頂いただけでも光栄ですのに、観客賞まで頂き、どうもありがとうございました。今回の東京フィルメックスで映画への信念を回復し、人間に対する信頼を取り戻しました。私の映画を大事にしてくださるファンの皆さんと私の映画を日本に紹介してくれた会社に心からお礼申し上げます。観客賞により、私は大きな勇気を得ました。どうもありがとうございました。  2011.11.27  キム・ギドク

<『アリラン』ってどんな作品?>

前作『悲夢』の撮影中、自殺のシーンで一人の女優が危うく命を落とすような事故が起きた。その瞬間が忘れられず、自分を見失い人知れず泣くばかりの日々を送ったギドクは、韓国映画界と一切の接触を断ち、映画が撮れなくなってしまった。そして山小屋で隠遁生活を始める。“映画が撮れない”という映画監督にとって致命的な事態に見舞われたキム・ギドク監督は、「なぜ撮れないのか?」と自分自身に問いかけ、その撮れない自分にカメラを向けた。お前は何者で、お前は何がしたいのか。苦境に立たされた時、人は何をするべきなのか。そんな指針にもなる作品。カンヌ国際映画祭の<ある視点>部門最優秀作品賞を受賞。

 

2011 / 100 / 原題:Arirang /HD / カラー/ 11.77 /韓国

2012年3月、シアター・イメージフォーラムにて公開

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