第24回 東京国際映画祭 記者会見

(右より、ユニジャパン高井英幸理事長、役所広司さん、沖田修一監督、依田巽チェアマン)

 

 

第24回東京国際映画祭の記者会見が、六本木アカデミーヒルズにて開催されました。今年は76カ国975本のエントリーの中から15本をコンペティション部門に選出。その審査委員長に、エドワード・Rプレスマンが決定致しました。また、コンペティション部門以外にも全上映作品が発表されました。

 

依田チェアマンコメント
東日本大震災があった本年も開催出来たことは、スポンサーをはじめ皆さまのおかげです。東京国際映画祭も今年で24回目を迎え、ホップ、ステップ、ジャンプと進めてまいりました。今年は何よりも作品力に力をいれるとともに、震災に遭われた方に少しでも映画の力で、勇気を与えられたらと映画祭を開催することに社会的意義を感じております。また、スマートフォン時代を象徴するFACEBOOK はじめとするソーシャルメディアを使い情報発信していこうと思っております。

 

コンペティションも975本も応募があり、昨年と比べると17%増です。公式OP作品として、『三銃士/王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船』、公式CL作品の『マネーボール』に加え、今年はアジアからも特別オープニング作品として『1911』が出品されるなど豪華ラインナップが映画祭を盛り上げてくれるでしょう。東京国際映画祭は、その年の最後に開かれる国際映画祭です。コンテンツ大国として中枢を担う映画祭なので、国際性をアピールするとともに、グリーン、環境、エコで特色を出しつつ、少しでも東京国際映画祭が認知されていくように努力したいとコメント。

 

出品作品を代表して『キツツキと雨』から、沖田修一監督と主演の役所広司さんが登壇し、TIFFに参加する意気込みなどを語りました。

 

沖田修一監督:コンペに選ばれたということで、とても興奮しております。出来上がったばかりの作品なので、こういった機会で皆さまにご覧いただけることは本当にうれしく思います。『キツツキと雨』は、企画の段階では、田舎町で映画を作るというところから、台本を進めていくうちに25歳の監督像が面白いなって思って、自分自身に近づいていった気がしました。

 

役所広司さん:今年の東京国際映画祭は、例年とは違って特別な年になりそうな気がします。沖田監督は、初めてあった時、学生の様 な監督さんだなと思いました。ただ、撮影現場では役者に頑張ってみんなで作り上げようという気分にさせる魔力を持った監督さんで す。まさに小栗君の役は、沖田監督だなぁと思いました。小栗君にとって現場に見本がいるのでうらやましい反面、やりにくい面もあるだろうなと。小栗くんは、一生懸命沖田監督のことを研究して役に取り組む、いい俳優さんでしたね。

 

本日登壇することが出来なかった、小栗旬さんからのメッセージが沖田監督より紹介されました。

 

小栗旬さんより、メッセージ
この度『キツツキと雨』が今年の東京国際映画祭への出品、とても嬉しく思います。この作品は、小さな村で映画を作る話です。まさに映画を作る人たちの集まる映画祭で上映されることは、とても意味のあることだと感じました。僕が演じた幸一の役作りは沖田監督がモデルです。沖田LOVE

 

『キツツキと雨』 20122月公開予定
 

監督:沖田修一出演:役所広司、小栗旬、高良健吾

60歳の木こりとゾンビ映画の新人監督。出会うはずのないふたりが出会い、奇跡が起こる。『南極料理人』の沖田修一監督最新作は、役所広司×小栗旬初共演で日本中に再び笑顔と元気を贈るコメディ映画。

 

TIFF応援団として、若手俳優による“TIFF BOYS”が結成さ

 

れ、意気込みを語りました。

(右より、竹内寿さん、牧田哲也さん、佐藤永典さん)

 

 

TIFF BOYS(代表して牧田哲也さん)
はじめまして、TIFF BOYSです。今年はいつも以上に若い人に来てほしいです。“信じよう、映画の力”と意気込みを語った。

 

ARIGATO PROJECT

東日本大震災を受け、TIFF ARIGATOプロジェクトとして以下の取り組みを行う。最初に、「ARIGATO」は、東京国際映画祭に参加されるあらゆる皆様に対する感謝の言葉として使わせていただく。「TIFF ARIGATO募金」は、例年TIFFで行っているグリーン募金の延長とし て、今年は被災地での上映活動を行う、「シネマエール東北」への募金も同時に行う。「TIFF ARIGATOメッセージ」は、今年のカンヌ映画祭から始めたプロジェクトで、様々な方から日本・東北への応援メッセージを集めて、広げていくというもの。会期中は映画ファンの皆様にも参加できるような仕組みづくりを行う。TIFFARIGATOバンド」は、募金やメッセージに協力いただいた皆様に緑のリストバンドを配布する活動。また、「東京国際映画祭 in 台」特別上映会も実施する。

《第24回東京国際映画祭 コンペティションラインアップ一覧》

 

アルバート・ノッブス(Albert Nobbs)/アイルランド
監督:ロドリゴ・ガルシア 
出演:グレン・クローズ、ミア・ワシコウスカ、

   アーロン・ジョンソン

より良き人生(A Better Life)/フランス
監督:セドリック・カーン
出演:ギョーム・カネ、レイラ・ベクティ、スリマーヌ・ケタビ

・羅針盤は死者の手に(The Compass is Carried by the Dead

 Man)/メキシコ
監督:アルトゥーロ・ポンス
出演:ガエル・サンチェス、ペドロ・ガメス、

   オフェリア・ムルグイア

 

デタッチメント(Detachment)/アメリカ
監督:トニー・ケイ
出演:エイドリアン・ブロディ、クリスティーナ・ヘンドリック

   ス、ルーシー・リュー

・ヘッドショット(Headshot)/タイ
監督:ペンエーグ・ラッタナルアーン
出演:ノッパチャイ・ジャヤナマ、クリス・ホーワン、

   チャノックポーン・サヤンクーン

・ホーム(HOME)/トルコ
監督:ムザッフェル・オズデミル
出演:カンボラット・ギョルケム・アルスラン、

   ムザッフェル・オズデミル、ムハンメッド・ウズンエル

・ジェイス/J.A.C.E (J.A.C.E)/ギリシャ・ポルトガル・マケド

ニア・旧ユーゴスラビア共和国・トルコ・オランダ
監督:メネラオス・カラマギョーリス
出演:アルバン・ウカズ、ステファニア・グリオーティ、

   ミナス・ハジサヴァス

 

転山(KORA)/中国
監督:ドゥ・ジャーイー
出演:チャン・シューハオ、リー・シャオチュアン、リータオ

・プレイ(Play)/スウェーデン・デンマーク・フランス
監督:リューベン・オストルンド
出演:アナス・アブディラーマン、セバステイアン・ブリケット、

   ヤニック・ディアキィテー

・夢遊スリープウォーカー(Sleepwalker)/香港・中国
監督:オキサイド・パン
出演:アンジェリカ・リー、フオ・スーイエン、チャーリー・ヤン

 

別世界からの民族たち(Things from Another World)/イタリア
監督:フランチェスコ・パティエルノ
出演:ディエゴ・アバタントゥオーノ、ヴァレリオ・マスタンドレ

   ア、ヴァレンティーナ・ロドヴィーニ

・トリシュナ(Trishna)/イギリス
監督:マイケル・ウィンターボトム
出演:フリーダ・ピント、リズ・アーメッド

・最強のふたり(Untouchable)/フランス
監督:エリック・トレダノ、オリヴィエ・ナカシュ
出演:フランソワ・クリュゼ、オマール・シー、オドレイ・フルー

   ロ

 

ガザを飛ぶブタ(When Pigs Have Wings)/フランス・ベルギー
監督:シルヴァン・エスティバル
出演:サッソン・ガーベイ、バヤ・ベラル、ミリアム・テカイア

・キツツキと雨(The Woodsman and the Rain)/日本
監督:沖田修一
出演:役所広司、小栗旬、高良健吾

 

開催期間:10月22日(土)~10月30日(日)9日間

 

会場:六本木ヒルズ(港区)ほか

 

オフィシャルHPhttp://www.tiff-jp.net/

 

チケット発売日:10月8日(土)前売り鑑賞券一般発売開始

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