『総天然色ウルトラQ』プレミア上映会 レポート

BD&DVD BOXⅠ 大好評発売中!(8月26日(金)より発売)BOXⅡ 2012年1月27日(金)発売!

 

1966年に放映されウルトラマンシリーズの原点であり空想特撮シリーズ

 

第1弾の『ウルトラQ』がHDカラー化し、『総天然色ウルトラQ』としてブルー

 

レイ&DVD BOXⅠを8月26日(金)、BOXⅡを2012年1月27日(金)に

 

売する運びとなりました。(発売:円谷プロダクション)

 

この発売を記念して、渋谷シネクイントにて『総天然色ウルトラQ』プレミア

 

上映会が開催されました。「ウルトラQ」出演者、戸川一平役の西條康彦さ

 

ん、そして江戸川由利子役の桜井裕子さんが登壇し、発売記念としまして

 

舞台挨拶を行いました。 MCは作家、構成作家の木原浩勝さん。

 

・ウルトラQとは

 

昭和41年、映画『ゴジラ』の特撮監督、円谷英二の構想の下に国内初の

 

特撮白黒テレビ映画として製作。最高視聴率36,4%、平均視聴率32,

 

39%を記録し、日本全土に空前の怪獣ブームを引き起こした、全28話

 

の”空想特撮シリーズ”。今回、世界最高のカラー化技術を持った米レジェ

 

ンド3D社と業務提携を組み、HDリマスター&カラー化を実現!実に、構

 

想から制作まで3年のプロジェクト。ゴジラの産みの親、円谷英二が全てを

 

かけて製作した日本の特撮作品のマイルストーン『ウルトラQ』が、35㎜ロ

 

ーコントラスト・ポジからのHDテレシネ、着色、リマスターを行い、総天然色

 

カラーHD作品として蘇る。

 

 

【監修】円谷英二

 

【監督】円谷 一 野長瀬三摩地、梶田興治 他

 

【脚本】金城哲夫、山田正弘 他

 

【特技監督】川上景司、的場徹他

 

【出演者】万城目 淳:佐原健二/戸川一平:西條康彦/

 江戸川由利子:桜井浩子/一の谷博士:江川宇礼雄/

 関デスク:田島義文 /相馬記者:加藤春哉/本多助手:岡部正 

ナレーター:石坂浩二

全28話 1966年1月~1966年7月放送作品

 

トークショー>

 

西條康彦さん、桜井浩子さん登壇。

 

 

西條:こんばんは、今日はありがとうございました。戸川一平役をしていま

 

した西條康彦です。まさか45年もウルトラQを引っ張るとは思わなかった

 

。よろしくお願いします。

 

 

桜井:皆さん、こんばんは桜井浩子です。江戸川由利子役をしていまし

 

た。

 

西條:「昔はよいっしょ」と言って座らなっかたよね。

 

会場の観客を笑いで沸かせる場面も。

 

MC:今日は晴れの席なのですよ。

 

45年の時を経て、総天然色にな

 

ったということで、今日この会場で

 

初めてご覧になってる方、あるい

 

は先々週から発売されたDVDが、ものすごい売れ行きで。僕らの時代は、

 

ビデオを買って全部見て、レーザーディスクを買って全部見て、DMDを買っ

 

て全部見て、今回もまた買ったので、何本買ったのかというかたちでお付

 

き合いしてきましたので、重要なことだったりします。総天然色の映像化さ

 

れたことについて一言お願いします。

 

西條:まさか総天然色になるなん

 

て夢にも思っていなかったし、ウル

 

トラマンからカラーになったでしょ

 

う。だけどまさかこんなことになる

 

とは思っていませんでしたから、嬉しいの半分、驚き半分、どうぞ皆さん買

 

って下さい。

 

MC:事故にでもあったかのような発言でしたね?

 

西條:何か出会い頭という感じです。

 

(総天然色記念ということを照れながらも喜んでいる様子でした。)

 

MC:桜井さんはずっとカラー化にも関わっていたのですか?

 

桜井:私達は衣装は自前だったの

 

です。95%は衣装が自前だった

 

ので、江戸川百合子の衣装の色、

 

監修はありかしら?

 

MC:あのキュートな衣装は自前だったですか?

 

 

桜井:自前ですよ。靴も自前で、ドロドロになっちゃって、新しい靴が一日で

 

だめですもの。

 

 

西條:撮影終わると帰りは衣装のまま帰り、家を朝出るときは衣装のまま

 

現場へ行ってました。

 

 

桜井:だから色はよく覚えていますね。

 

 

MC:星川航空のジャケットは、円谷さんがMcGREGORで用意したと聞いて

 

ますが?

 

西條:当時、McGREGORは大変なメーカーでしたからビックリしました。

 

桜井:衣装合わせの日に、自前を着てくると「あっ、それでいいです。」と言

 

われてました。「新しい靴なので他の靴にしてもらえませんか?」と言って

 

も「あっ、それでいいです。」と自前が衣装でしたね。

 

西條:衣装合わせの時に、台本を読んでいるので、こういう感じかなという

 

洋服を着て行ってました。

 

 

MC:色がついていて当たり前の時代と、色合わせなどがありますが、ただ

 

の衣装合わせの時代じゃなくなっていますから、スタッフのキャストも一生

 

懸命作っていたんだなと思います。

 

桜井:あの時代は良かったですね。

 

(カラーでない時代を懐かしむ場面も。)

 

 

 

MC:9話の「クモ男爵」と10話の「東京氷河期」と今日は上映するのです

 

が、何が気の毒かというと、「クモ男爵」で息が白く曇っている映っている

 

のに、底なし沼で手首までしか出ないという一平が可哀相という映像なの

 

ですが?

 

(西條さんのシーンで、体が沼の中で手首しか映ってしない映像があるの

 

です。その話題。)

 

西條:「クモ男爵」はセットが凄い良いセットでお金がかかっているセットで

 

した。撮影が2月で氷が張っているので、沼に頭まで浸かるシーンの時に

 

下にゴムのスーツを着てワイシャツを着て撮影しました。

 

MC:沼から出たときに「うー寒い」と言うセリフは、ほとんど演技じゃないっ

 

てことですね?

 

西條:そうですよ。スタッフが気を利かせて「お風呂にお湯が入っています

 

から入って下さい」というので入ったら、足首までしかお湯がなかったので

 

すよ。そうしたらスタッフが「沼が冷たいと思ったからお湯を沼に入れまし

 

た。」というスタッフの思いやりの話。

 

 

MC:「クモ男爵」あの大きな蜘蛛を見てどうでしたか?

 

桜井:気持ち悪かったですよ。良く出来ていましたよ。ご対面はないので触

 

りましたよ。

 

西條:現場で蜘蛛を見れたのが良かった。蜘蛛の糸に絡まれるシーンもあ

 

りました。

 

 

MC:作品としては日本で初めて都市伝説的なものを映像にした記念すべ

 

き作品なのです。評論的にいいうと、こんな話があってそこにたまたま遭遇

 

してしまってというように、アメリカにあるようなモダンホラーテイストを醸し

 

出している唯一の作品だと思うのです。ウルトラQで怖いものを教わったと

 

いうような代表格で、何故洋館なんだろうか?古くて洋館って怖いなと思

 

いましたね。

 

桜井:円谷一監督が、嬉しそうに撮ってましたよ。

 

MC:あの当時、完成されたセットの中でアドリブはあったのでしょうか?ウ

 

ルトラQでセリフがほとんどないですよね?

 

西條:自分でそれなりにつくり、雰囲気をつくり、隙間隙間の間を一平は動

 

いて、映るようにする動きのアドリブですね。

 

MC:誰もいない廃屋のなかで階段の上の方を見て「暖の火をかります。」と

 

いうシーンが由利ちゃんらしく思いますね。ここでのトークで聞いた話は、

 

新しい映像で見て欲しいですね。

 

 

MC:今日はお二人が来ていること

 

を聞きつけてカネゴンが来ていま

 

す。

 

 

カネゴン登場。

 

MC:カネゴン一つ聞いても良いですか?

 

カネゴン:嬉しいです。

 

 

MC:カネゴンはお金を稼がせたら天下一品凄いですね。

 

桜井:でも小銭です。お札は入らないから、大きくて500円玉ですね。

 

MC:あの頃は食べる500円はなかったから食べごたえがあるでしょう

 

桜井:ちょっと消化不良ね。500円は好きらしいです。

 

MC:この作品に色とつけてくれた

 

方がきていらっしゃいます。最大の

 

功労者、ウルトラQの総天然色に

 

なったことを記念して、ここを見て

 

欲しいというところは?(総天然色版のキャラクターカラー監修として関わ

 

った造形師、品田さん登壇。)

 

品田:色が付いていると思い驚くと思いますが、元が良いので色が付いた

 

ことを忘れてより楽しんでもらいたいです。

 

MC:ここは僕のこだわりの色というところはありますか?

 

品田:カネゴンの場面でセリフに赤光してということがありましたので、10

 

円玉の色にしましょうというところもありましたね。

 

西條:景色が昭和なのです。こんな車が走ってたとか電車がというように。

 

MC:「東京氷河期」では、当時の上野駅など凄いですよね。

 

桜井:渋谷駅に噴水があるの。

 

西條:懐かしいのは昔の東宝のオープンセットなどが登場します。

 

 

 

今の時代は、当たり前になっているカラー版。「ウルトラQ」が放送されてい

 

た時代は、カラーという色はついてなかった映像。カラーではなかった時

 

代だからこそ、衣装合せの色合いは大切だったようです。白、黒映像での

 

色合いを醸し出すということは一苦労だったに違いない。自前の衣装で撮

 

影に望んだからこそ、一着一着の衣装の色を覚えていたという西條さん

 

と、桜井さん。

 

今回の総天然色「ウルトラQ」のDVDの映像は、リアル感がありどこか懐か

 

しさもある。映像の中のセットなども白、黒映像では見えていなかった部分

 

も総天然色になったことで、新たな発見が楽しみです。

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